アッカ・ネットワークスは、2月7日から9日まで東京ビッグサイトで開催されている「NET&COM 2007」の会場にてブースを構え、モバイルWiMAX実証実験の模様や基地局設備、アンテナなどを展示している。
ブースにはWiMAX体験コーナーが用意されていて、会場内に設置した小さなアンテナから実際に電波を発射しており、WiMAX対応PCカードを装着したノートPCで、映像ストリーミングやVoIP、無線LANとのシームレスハンドオーバーなどのデモを通してWiMAXのパフォーマンスの片鱗が体感できる。
電波は2.5GHz帯の5MHz幅を使用しており、会場ではダウンロードで最大4Mbps、アップロードでは最大1Mbpsの通信が可能だという。WiMAXは、実際のサービスでは20M〜30MHzの帯域が割り当てられるといわれており、最大で4倍から6倍のパフォーマンスが望めるとのこと。
またステージでは、WiMAXネットワークが整った環境で実際にどんな恩恵が受けられるのか、未来の家庭の様子を中心に映像プレゼンテーションが上演されている。アッカの考える「オープンなWiMAXプラットフォーム」を利用したさまざまなサービスのイメージが映像化されている。
なおアッカ・ネットワークスでは、総務省から無線免許が取得できた場合、既存のキャリアとは異なり、地方からのエリア展開を目指すとしている。地方自治体や公共サービスなどとの共同事業としてエリア展開を開始し、デジタルデバイド地域へ衛星とWiMAXを組み合わせたサービスを提供したりもする。
都市部や郊外都市では、ある程度面的展開の準備が整ってからサービスを開始する予定なので、地方よりも1〜2年遅れることになりそうだ。これには、中途半端なエリアカバー率でサービスを始めて、「つながりにくい」「使いにくい」といったイメージがついてしまうのを避けたいという思いもあるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.