本機の大きな魅力の1つが「3インチのワイドVGAディスプレイ」。中でも動画再生能力に魅力を感じるユーザーも多い。内蔵カメラによりVGA(640×480ピクセル)/30fpsと、携帯で最高クラスのスペックの動画を撮影/再生できるとしているが、これをPCで自作した動画も同じように転送して楽しみたい──そう考えるユーザーは大変多いと思われる。今回はこれを試してみよう。
自作動画は、ワイドVGA(800×480ピクセル)やワイドQVGA(400×240ピクセル)などワイドアスペクト比のものは再生できなかったが、VGAやQVGA(320×240ピクセル)などのアスペクト比4:3の動画、かつVGA解像度/30fps/約1.9Gバイト(1839Mバイト)/約2時間15分の動画まで再生できることを確認した。動画再生にはメディアプロセッサである「T5GP」を用いていると思われるので、この仕様なのだろう。もっとも携帯として、2007年3月時点で最高クラスの動画再生能力を持っていることは間違いない。
再生は、自作した動画を本機のしかるべきフォルダに転送し(前述のBluetoothによるファイル転送を活用すると非常に楽だ)、メディアプレイヤー/ムービーから行う。起動時は横向きで表示されるが、[4]キーで縦向き表示にも切り替えられる。レジューム(途中で中断し、次回はその位置から再生する)機能などがなく、機能としてはシンプルなものだが、再生中に音声/メール着信があると通話終了後、メール確認や返信後に続きを再生できる機能が備わっている。
また、ショートカットメニューを活用すれば動画再生中にアドレス帳や発着信履歴を利用して音声発信を行ったり、メール送信することも可能。時/分/秒を指定して再生位置を移動できる“サーチタイム機能”があるので、中断する再生位置を覚えておく、あるいはメモ保存しておくなどの工夫により、再生する程度なら大きな不便なく使えることだろう。
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