「N904i」のミュージックプレーヤーは、従来の着うた/着うたとSD-Audioに加えて、新たにWindows Media Audio(WMA)の再生に対応した。またこれらを混在させたプレイリストの作成も可能。3つのファイル形式をまとめて管理できるため利便性は非常に高い。
試用時に作成したプレイリストは、PCからmicroSD内へ転送したのWMAデータとSD-Audioデータ、ダウンロードした後にmicroSDへ移動した着うたフルデータから構成されている。ミュージックプレーヤーの起動は、ミュージックフォルダから曲を再生するよりプレイリストから再生したほうがやや遅い印象だ。
混在プレイリストの曲を連続再生する場合に、曲のファイル形式が違っても曲間にタイムラグは感じない。しかし再生中に曲送りする場合は、WMAからSD-Audio(またはその逆)では一呼吸、着うたフルとWMA/SD-Audioでは若干時間がかかる。
ミュージックプレーヤーの画面は、3Dの音符とヘッドフォンがくるくると回る「Standard」、緑色のオブジェクトが奥行きのある動きを見せる「Green Graphic」、線画を描くアニメーションの「Blue Geometric」の3種類が用意されている。コントロールパネルのデザインは共通で、バックに流れるアニメーションが変わる。ダウンロードコンテンツではジャケット画像が大きく表示されるため、ほとんど隠れてしまうのが残念だ。
音質設定のメニューは豊富で、12種類のイコライザーと、9種類のエフェクトを備える。それぞれ3つのユーザー設定を保存できる。
N904iのUSB接続モードは、通信モード/microSDモード/プリントモード/MTPモードがある。端末をMTPモードにしてPCからWMAの転送を試みたが、本体のみでは認識せず、microSDを装着しないとPCから認識されなかった。当然、転送先はmicroSDのみで本体メモリには取り込めない。
N904iはFMトランスミッターを搭載しており、ミュージックプレーヤーの音声をFMラジオに送信できる。オン/オフは機能メニューから行うが、ミュージックプレーヤーを起動するごとにオフになるため、使うたびに設定する必要がある。
周波数は86.1MHzから87.3MHzまで、0.1MHzごと13段階に設定する。外部機器を接続した状態では動作せず、PC接続端子や充電端子、ヘッドフォンを接続した状態では使うことができない。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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