KDDI、auの「災害時ナビ」「EZガイドマップ」にKDDI研の技術を採用

» 2007年05月25日 23時00分 公開
[ITmedia]

 KDDI研究所は5月24日、同社の研究成果であるSVGブラウザ技術と、XMLデータの高圧縮/高速復号技術「XEUS」が、au携帯電話の2007年夏モデル12機種に採用されたことを発表した。

 SVGブラウザは、世界標準規格の「SVG」仕様に準拠しており、地理座標系を用いた複数SVG地図の重ね合わせ表示が可能。「XEUS」は、オーサリングツール上で任意のXMLデータを圧縮できる。従来は受信側で行っていたデータの正当性検証やデータ型変換などの処理を圧縮時に行うことで、携帯電話の限られたリソース上でも高速複合できるようになる。

 SVGブラウザとXEUS技術は、auが5月22日に公開した、災害時避難支援サービス「災害時ナビ」と、ダウンロード型地図サービス「EZガイドマップ」のためのコンテンツ閲覧ソフト「地図ビューアー」に利用されている。さまざまなサービスプロバイダから提供される大容量地図コンテンツを、あらかじめ携帯電話にダウンロードし、通信を行うことなく高速に処理することが可能だ。

 「地図ビューアー」は、KDDIとのライセンス契約に基づき、セックが製品化した「airSmartG」をベースに、KDDI研究所が商用開発を行っている。同社は今後も「地図ビューアー」の機能向上に関する研究開発を行っていく予定としている。

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