写真で解説する「Advanced/W-ZERO3[es]」(1/3 ページ)

» 2007年06月08日 11時25分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ウィルコムのティーザー広告などで、その存在の一部が明らかになっていた「Advanced/W-ZERO3[es]」がお披露目された。Advanced/W-ZERO3[es]は、W-ZERO3シリーズの中でより音声通話端末としての使い勝手を考慮した「W-ZERO3[es]」の事実上の後継となるスマートフォン。その横幅は、携帯電話の持ちやすさの1つの基準になっている50ミリを実現し、厚みも17.9ミリと18ミリを切った。W-ZERO3[es]は音声端末としてはまだ大きいという印象が拭えなかったが、Advanced/W-ZERO3[es]は普通のストレート端末としても当たり前のサイズまで小型化されている。

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photo W-ZERO3(右)、Advanced/W-ZERO3[es](中央)、W-ZERO3[es](左)との比較。高さはほぼW-ZERO3[es]と同じだが、横幅ははっきりと狭められたのが分かる。見た目にもその薄さが分かる。全体のフォルムは、ストレートボディの音声端末と言い切ってもおかしくないものだ

 タッチパネルにワイドVGA(480×800ピクセル)表示の3インチ液晶を採用しており、ディスプレイによる縦方向の占有面積は増えた。しかしタッチパネル下端とダイヤルキーの間隔を縮めており、ダイヤルキーの面積も大きく確保された。小型化したものの、W-ZERO3[es]と比べキーサイズ/キーピッチはほぼ同等かそれ以上になっている。タッチパネル内に表示されるソフトキーまでの距離が近くなったが、発話/終話キーの上にあった2つあったソフトキーは省略されてしまった。

photophoto ボディ幅一杯のダイヤルキー。十字キー周辺のキーは4列から2列に変更され、より横長のキーサイズになった。キーサイズ/キーピッチともに特に不満は感じない。円形の十字キーはなぞることで上下操作ができる「Xcrawl」(エクスロール)と呼ばれる新インタフェース。実際に回転するわけでなく、指を滑らせるタイプ(左)。

キーレイアウトはかなり変則になったが、PC用キーボードと同じ千鳥配列を採用。フレームレスだがキートップが盛り上がる形状なのでミスタッチは起こりにくい。[SHIFT]キーの位置も好き嫌いがありそうだ(右)

 QWERTYキーは、トレンドとも言えるフレームレスの大型タイプに変更された。好き嫌いはあると思うが、キータッチはW-ZERO3[es]よりソフトになり、アルファベットやかな入力がより快適になったと感じる。特にW-ZERO3[es]では縦のキーピッチが狭く、気になっていた人にはかなりの改善だ。

 大型キーとのトレードオフとして、最上段に配置されていた数字キーが省略された。数字や記号はFnキー併用で入力するものが増えた。“QWERTYキー”ではあるがPC用キーボードと相違点が増えたことは、賛否両論の部分だろう。

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photo W-ZERO3[es]から幅が狭くなり、QWERTキーボードのスライド量も小さくなった。そのためキーボード面積も減り、W-ZERO3[es]の5段から4段になった。明らかに、小型化とのトレードオフだ。ただし、個々のキーサイズは大きくなっており、アルファベットキーの入力操作に関しては明らかに改善を感じる
photo QWERTYキーボードから数字キーが省略された。しかし、QWERTYキーボード使用時に、ダイヤルキーを数字入力に固定する機能が追加。ちょっとだけ数字が混ざった文章を入力する場合に重宝しそうだ
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