ウィルコムのティーザー広告などで、その存在の一部が明らかになっていた「Advanced/W-ZERO3[es]」がお披露目された。Advanced/W-ZERO3[es]は、W-ZERO3シリーズの中でより音声通話端末としての使い勝手を考慮した「W-ZERO3[es]」の事実上の後継となるスマートフォン。その横幅は、携帯電話の持ちやすさの1つの基準になっている50ミリを実現し、厚みも17.9ミリと18ミリを切った。W-ZERO3[es]は音声端末としてはまだ大きいという印象が拭えなかったが、Advanced/W-ZERO3[es]は普通のストレート端末としても当たり前のサイズまで小型化されている。
タッチパネルにワイドVGA(480×800ピクセル)表示の3インチ液晶を採用しており、ディスプレイによる縦方向の占有面積は増えた。しかしタッチパネル下端とダイヤルキーの間隔を縮めており、ダイヤルキーの面積も大きく確保された。小型化したものの、W-ZERO3[es]と比べキーサイズ/キーピッチはほぼ同等かそれ以上になっている。タッチパネル内に表示されるソフトキーまでの距離が近くなったが、発話/終話キーの上にあった2つあったソフトキーは省略されてしまった。
QWERTYキーは、トレンドとも言えるフレームレスの大型タイプに変更された。好き嫌いはあると思うが、キータッチはW-ZERO3[es]よりソフトになり、アルファベットやかな入力がより快適になったと感じる。特にW-ZERO3[es]では縦のキーピッチが狭く、気になっていた人にはかなりの改善だ。
大型キーとのトレードオフとして、最上段に配置されていた数字キーが省略された。数字や記号はFnキー併用で入力するものが増えた。“QWERTYキー”ではあるがPC用キーボードと相違点が増えたことは、賛否両論の部分だろう。
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