ジョグ+BRAVIA+ウォークマンという3本柱を前面に打ち出したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のFOMA端末「SO905i」。ソニーグループが持つ技術を惜しげもなく盛り込み、ジョグを待ち望んでいたソニエリユーザーと、先進的なAV機能を求めるユーザーのどちらにも訴求できるモデルとなっている。
905iシリーズで標準搭載となった、ワンセグ、FOMAハイスピード、WORLD WING(3G+GSM)はもちろん、GPS、2in1、直感ゲーム、うた・ホーダイ、フルブラウザ、ドキュメントビューア、きせかえツールなど、「SO903i」や「SO903iTV」ではフォローしきれなかった機能にもしっかり対応した。なお、フルブラウザを利用したWindows Media Videoの再生、iアプリの音声入力、生体認証は非対応となる。
ジョグは、auの「W53S」と同じ「+JOG」を搭載し、十字キーとジョグを併用可能。メールはジョグ、アプリは十字キーといった具合に、機能やサービスによってジョグと十字キーを使い分けられるのが大きなメリットだ。ディスプレイは約3インチ(480×864ピクセル)フルワイドVGAの1677万7216色TFT液晶で、VGAサイズ用フォントも使われている。
キー配列は従来モデルをほぼ踏襲しているが、SO903iとSO903iTVでは[0]キーに割り当てられていた記号呼び出しが[*]キーに、[*]キーに割り当てられていた小文字切り替えが通話キーに変更されている。また、SO903iとSO903iTVでは右下ソフトキーに割り当てられていた「マイセレクト」がなくなり、代わりに「カメラ」が追加された。ダイヤルキーには、凸形状で押しやすい「ウェーブスクエアキー」を採用している。
SO905iはUSB2.0を利用してPCと高速データ通信を行える。この規格に準拠したUSBケーブルは、オプション品として2008年1月に発売される予定だ。赤外線通信は、高速のIrSimple/IrSSに対応する。
ワンセグは、SO903iTVは側面に傾斜をつけることで、卓上ホルダを使わずに横置きできたが、SO905iでは、本体裏面のワンセグスタンドを立てて横置きできるようになっている。本体を閉じた状態では、ディスプレイ横の「ビューイングタッチキー」を使って音量調節とチャンネル変更ができ、タッチ時にキーが振動するようになっており、押下感を得られる。後述するが、フルブラウザやカメラもこのキーで操作できる。また、ワンセグ視聴用のスピーカーを本体前面に配置して、3か所から音声が出力する「3ユニットフロントスピーカー」も搭載する。
FOMA初搭載となったジョグは、操作方法をカスタマイズできる項目が充実している。ジョグの操作はOFFにすることができ、これはゲームなど、十字キーを使った操作に集中したいときに配慮した措置だと思われる。ジョグは基本的にどのシーンでも使え、十字キーの上下操作が割り当てられている。
メール、ブラウザ(iモード/ワンセグ)、フルブラウザの「スクロール量設定」も用意されており、「大」「中」「小」の3段階で設定できる(デフォルトは「中」になっている)。「大」に設定すると、少ない回転量で多くのカーソル移動やスクロールができる。さらに、待受画面でジョグを回転させると、データBOXや受信メールなどを起動できるショートカット設定も可能になった。
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