ニュース
» 2008年01月16日 22時11分 UPDATE

KCP+端末の「au oneガジェット」で何ができる? (1/2)

KDDIは1月16日、報道関係者向けに実際に動作するKCP+端末を公開した。これまで概念や考え方、開発コンセプトは伝えられてきたが、実際の使い勝手や操作性はどうなのだろうか。実機で確認してみた。

[園部修,ITmedia]

 KDDIが2007年秋冬モデルのハイエンドモデルとして発表した東芝の「W56T」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「W54S」、三洋電機の「W54SA」は、新プラットフォーム「KCP+」を採用した初めての端末だ。

 KCP+では、従来機種で採用している「KCP(KDDI Common Platform)」からさらに共通部分を増やし、QUALCOMM製のMSM7500チップセット、共通デバイス、OS、ミドルウェア、無線通信制御、BREW、アプリケーションまでが全機種で共通化されている。端末メーカーはユーザーインタフェース(UI)や、差別化デバイスおよびそのデバイスドライバ、そして端末のデザイン(外観)などを主に開発すればよく、これによって開発期間の短縮と開発コストの削減を実現する狙いだ。

 ただ、チップセットからソフトウェアまでががらりと変わってしまうこともあって、開発は難航し、なかなか最初の製品が出てこなかった。2007年秋冬モデルの発表会場ではモックアップが展示され、結局発売は2008年にずれ込んだ。しかしここにきて、ようやくKCP+も完成の域に近づいたようだ。今回KDDIが主催した内覧会で「ほぼ最終版」(説明員)というKCP+端末に触れることができたので、目玉機能であるau one ガジェットについて、気になるポイントを確認した。

待受画面を有効活用できる「au one ガジェット」とは

Photo au one テレビガジェット

 KCP+の新機能として注目を集めているau one ガジェットは、Windows VistaやMac OS Xなどにも採用されている、ガジェットやウィジェットと呼ばれるコンパクトなアプリケーションと同じような、端末の待受画面に配置できる便利なツールだ。待受画面に表示するよう設定することで、一定間隔で通信を行って更新情報を取得したり、端末内部の情報を簡単に参照できたりする。

 au one ガジェットは、大きく分けて2種類のものが用意される。1つは端末メーカー側で用意するもので、EメールやCメール、発着信履歴、カレンダー、フォトスライドショー、ミュージックフォルダといった、端末内部のデータにアクセスできるもの。もう1つは「au one テレビ」「au one メール」のような、外部のサーバと通信を行ってデータを取得するもので、ユーザーが自由にダウンロードし、追加できるものだ。

 このように2種類のガジェットがあるのは、端末内データのセキュリティを保護するためだという。通信機能を持つガジェットは端末内部のデータにはアクセスできず、逆に端末内部のデータを参照できるガジェットは通信機能を持たせないようにしている。

 au one ガジェットの配信は、KDDIのサーバを利用して行うため、個人のユーザーがガジェットを作成し、自由に配布するといったことはできない。しかし、auの公式サイトであれば、BREWアプリのようにKDDIによる動作確認などをすることなく、FLASH待受のように比較的自由に配信できるようにするとのこと。データ参照機能と通信機能を両方もつガジェットを禁止しているのは、“万が一”の場合に備えたということのようだ。

 「端末内のデータが参照できて、通信機能も持ってしまうと、例えばアドレス帳のデータを参照してどこかのサーバに転送してしまうような、悪意のあるガジェットを開発することも可能になってしまいます。基本的には公式サイトでしかガジェットの配信は行えないので、そのような悪意のあるガジェットが配信される可能性は低いですが、自由度を持たせるかわりに、セキュリティには配慮しました」(説明員)

PhotoPhotoPhotoPhotoPhotoPhoto 左の2つがW54SAの画面、中央の2つがW54Sの画面、右の2つがW56Tの画面。EメールやCメール、フォトスライドショーといった機能はau端末に共通で用意されるもので、au one メールやau one テレビ、au one GREE、au one ブログなどは端末によって入っていたりいなかったりすることがあるようだ(画面は試作機のため製品版のプリインストールガジェットとは異なる)。ガジェットはau one ガジェットのポータルからダウンロードできる

ガジェットの表示領域は8パターンから選択可能

 KCP+端末でau one ガジェットを利用する際には、EZニュースフラッシュのテロップや天気・占い、Googleの検索窓をどのようにデスクトップに配置するかが選べる。

 各パーツの表示位置はメニューから「機能」→「画面表示」→「ディスプレイ」→「表示情報設定」を開き、表示パターンの設定を変更することで変えられる。パターンは4種類あり、さらにGoogle検索用の窓を左寄りに表示するか、右寄りに表示するかが選べるので、全部で8種類のパターンの中から選択できることになる。

 初期設定では上段にEZニュースフラッシュのテロップ、中段にau one ガジェット、そして下段左側に検索窓、下段右側に天気予報や占いを表示するようになっているが、これを上からEZニュースフラッシュ、検索窓、au one ガジェットにしたり、上からau one ガジェット、検索窓、EZニュースフラッシュにしたり、上から検索窓、au one ガジェット、EZニュースフラッシュにしたりもできるわけだ。

 待受画面で十字キーの上を押した際に、最初にフォーカスが当たるのが最上段になるので、よく使う機能を上に配置することで使いやすくなるだろう。

PhotoPhotoPhotoPhoto au one ガジェットやGoogle検索窓の配置はメニューから「機能」→「画面表示」→「ディスプレイ」→「表示情報設定」→「表示パターン」の設定を変えることでカスタマイズ可能だ
PhotoPhotoPhotoPhoto 選べるレイアウトは8パターン。EZニュースフラッシュとau one ガジェット、Google検索窓の位置を変更できるほか、検索窓の配置は右側と左側が選べる

 このほかガジェットは背景色や透明度などが変更でき、壁紙が透けて見える状態でガジェットを表示することも可能だ。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.