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» 2008年02月12日 03時53分 UPDATE

Mobile World Congress 2008:マルチメディアとモバイルブロードバンドを推進──Ericsson CEOのスヴァンベリ氏 (1/2)

Ericssonは、Mobile World Congress 2008でプレス向け発表会を開催。次世代通信規格を含めたインフラ開発から電力削減の取り組み、同社が以前から推進するインターネット・モバイル・TVの“トリプルプレイ”をより推進する考えとその理由などが示された。

[末岡洋子,ITmedia]
photo EricssonのCEO、カール-ヘンリック・スヴァンベリ(Carl-Henric Svanberg)氏

 通信機器大手のスウェーデンEricssonは2月11日、スペイン・バルセロナで開催中の通信業界イベント「Mobile World Congress 2008」でプレス発表会を開催。登壇したCEOのカール-ヘンリック・スヴァンベリ(Carl-Henric Svanberg)氏はここで、HSPAなどのモバイルブロードバンド、IPTVなどの最新技術、それに環境へのコミットを示した。

 スヴァンベリ氏はまず、モバイルブロードバンドの動向をまとめた。「2007年、モバイルブロードバンドは起爆の年だった」(スヴァンベリ氏)。約2年前に欧州と一部アジアで開始したHSDPAの実装は世界的に進んでいる。2008年現在、HSPAをサポートしたネットワークは76カ国に174あり、1億800万人の加入者が利用できる状態にあるという。今後、ロシアやインドなどの地域で実装が進むと予想される。

 新しいネットワークを離陸させるには、単にネットワークを提供するだけでなく端末も必要だ。現在、HSDPA対応のモバイル端末は約80のサプライヤーが開発しており、400機種以上が市場で提供されている。エコシステムを加速するにあたり、Ericssonは基地局などインフラの開発だけでなく、モジュールも開発する。ここでは、2008年2月初めに発表した中国Lenovoとの提携を紹介し、HSPA普及を多方面で支えている姿勢も強調した。

 HSPA、さらにはLTE(Long Term Evolution:3GPPが推進する4G標準規格候補の次世代通信規格)などのモバイルブロードバンドがもたらすメリットは大きい。中でも、固定ブロードバンドが普及していない途上国では高速にインターネットアクセスを提供するカギを握るといわれている。デジタルデバイドの解消に大きく貢献することから、「社会全体に大きなメリットをもたらす」とスヴァンベリ氏は説明する。

 ここでEricssonが同時に進めているのが、電力削減の取り組みだ。

 消費電力は、単一のアイテムとしては最大のコスト要因となっている。Ericssonは現在、ソーラーパネルなどの代替エネルギー開発や消費電力効率に優れた基地局の開発などを進めている。今回、その一部として、最新の基地局「RBS 6000」シリーズを発表した。

 この基地局はGSM/EDGE、WCDMA/HSPA、さらにはLTEに対応したマルチ無線標準を特徴とし、これまでの同社製基地局と比較するとキャパシティは倍増、電力を20から65%削減可能だという。

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