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» 2008年03月28日 23時29分 UPDATE

最多登場は女性に人気のあのモデル:ドラマで使われるケータイたち 2008年冬──au編 (1/2)

テレビドラマのさまざまなシーンに登場する携帯電話に注目するこの特別企画。どの役者がどんな機種を使っていのるか、どんな役柄にどんな機種が割り当てられているのか。今回はau編をお送りする。

[青山祐介,ITmedia]

 2008年冬クール(1月〜3月)の夜9時から0時、東京地区の民放では毎週合計16本のドラマが放映されている。どのドラマにも携帯電話キャリアがスポンサードしていて、当然、劇中ではその会社のケータイが使われている。また、いまや現代人の生活に欠かせないものとして、ケータイはドラマのストーリーでストーリー上、重要な役割を果たすことも。

 そんなドラマで活躍するケータイを、実際に番組を視聴してチェックした。今回はau編だ。なおKDDIでは同社のアドギャラリーで「相棒」「鹿男あをによし」「交渉人」「4姉妹探偵団」「3年B組金八先生」の各ドラマについて、使用ケータイを紹介している。

 今クールでKDDIが提供するテレビドラマは6本。前クール同様、平日の火曜日から金曜日に集中している。火曜日は「あしたの、喜多善男」(フジテレビ系)、水曜日は「相棒 season6」(テレビ朝日系)、木曜日は「3年B組金八先生」(TBS系)、「交渉人」(テレビ朝日系)、「鹿男あをによし」(フジテレビ系)の3本、金曜日は「4姉妹探偵団」(テレビ朝日系)というラインアップ。このうち「相棒 season6」と「3年B組金八先生」は、2007年10月以来、半年間に渡る長編となっている。またこれらKDDIの提供ドラマとは別に、フジテレビ系月曜夜9時のいわゆる“月9”枠で、スポンサーにはなっていないものの撮影協力として端末を提供している。この月9枠は、前クールではドコモが協力していたが、今クールでは再びKDDIへと戻っている。

2008年冬のドラマで人気のau端末は──

Photo パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「W52P」を使う俳優が多かった

 今クールで一番使用台数が多かったのは、パナソニック モバイルコミュニケーションズの「W52P」だった。準主役クラスとして「鹿男あをによし」の綾瀬はるか、「あしたの、喜多善男」の栗山千明が、いずれもプラチナホワイトを使用。2人とも“パナソニック”には縁があって、綾瀬はるかは小雪と一緒にハイビジョンレコーダー「DIGA」のCMに小雪の妹役で出演しており、栗山千明は以前「P903iX HIGH-SPEED」のCMに出演していた。残念ながら綾瀬が劇中でケータイを使うシーンは見られなかったが、栗山は何度か使用シーンが登場した。

Photo 京セラのスタンダードスリムワンセグ「W53K」も人気だった

 次に多いのが京セラの「W53K」。決して目立つ機能を搭載している機種ではないのだが、シンプルなスタンダード機種だけに、今クールはパナソニック モバイルに次ぐ大量採用(?)となった。「明日の、喜多善男」の主役である小日向文世や小西真奈美、「薔薇のない花屋」の釈由美子、「鹿男あをによし」の多部未華子、「4姉妹探偵団」の加藤夏希、そして「交渉人」ゲスト出演の水川あさみら、多くのキャストが劇中でW53Kを使用。興味深いのは加藤夏希のシャンパンピンク以外は、すべてルミナスシルバーを使っているということ。W53Kのカラバリは、ルミナスシルバーのほかパッショネイトレッド、シャンパンピンクと女性向けの色が多い。小日向以外は女性ばかりなのにもかかわらず、あえてこうした色を外しているのには何か理由があるのだろうか。

 その次に多かったのが「W53T」「W53S」「W52SA」という2007年夏モデルの3機種。W53Tは「薔薇のない花屋」の竹内結子のほか、「相棒」の水谷豊と「交渉人」の陣内孝則という、主役クラスの男性刑事が使っていた。特に陣内が演じる警視庁SIT管理官は、常にこのW53Tを手に持ち常にパカパカと開閉する手癖が彼を象徴するカットとして使われていた。これは後に、自分の失態で殉職させてしまった米倉涼子演じる主人公の父の写真をその待受画面にしていたことの伏線となっている。また、水谷豊演じる杉下右京は、前作のSeason5では「W41CA」を使っていた。なおゴールデンウィーク公開の映画版では、「W51K」を使っているのが予告編で確認できた。

 一方W53Sは「4姉妹探偵団」のなかで登場する横浜中央警察署の面々が使用しているため台数が多くなっている。刑事課長から交通課の女性警察官まで同じマットブラックの端末を使っていることから、この横浜中央警察署の制式採用品という設定なのだろう。ちなみにこのなかで交通課の女性警察官は、このW53Sとは別にW53Tを使っているシーンがあった。こちらは私用ケータイという設定だろうか。このほかには「交渉人」の林丹丹、「薔薇のない花屋」の松田翔太がW53Sを使っていた。W53SAはレギュラー役では「交渉人」の笹野高史のみで、あとはゲスト出演の秋本奈緒美や脇役の使用が多かった。

PhotoPhotoPhoto 左から東芝製の「W53T」、三洋電機製の「W53SA」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W53S」

 またこの冬商戦で好調な売れ行きを記録した「Woooケータイ W53H」は、主役、準主役クラスの役者が数多く使っているのが特徴。「エジソンの母」の伊東美咲、「4姉妹探偵団」の中越典子、ゲスト出演の雛形あきこをはじめ、男性陣では「薔薇のない花屋」の寺島進、「あしたの、喜多善男」の要潤、「公称人」の筧利夫と、そうそうたるメンバーが手にしている。ちなみに「エジソンの母」のスポンサーはソフトバンクモバイルだ。そのため伊東美咲が手にしているケータイは、若干市販しているものと異なっている。この点については次回、ソフトバンク編で触れることにしたい。

 このほかau Design Projectから生まれた「INFOBAR 2」も数多く登場。デザインケータイということで、画面に登場するとすぐにそれと分かる。カラーは「あしたの、喜多善男」の吉高由里子がMIDORI、「4姉妹探偵団」の市川由衣がNISHIKIGOIを使用。特に吉高のMIDORIはストーリー上でもキーとなる存在で、劇中、かなりの回数“出演”していた。こうした女性キャストとは逆に、男性陣ではややミスマッチな俳優が使っていたのが印象的。「鹿男あをによし」で美術教諭を演じる佐々木蔵之介は理解できるものの、「あしたの、喜多善男」で生瀬勝久演じる保険調査員、温水洋一演じる殺し屋、そして高橋克実が演じる警視庁捜査一課SIT管理官などは、俳優のキャラクター、役の職業などからも、(失礼ながら)INFOBAR 2があまり似合わないという点で興味深かった。

PhotoPhoto 日立製作所製の「Woooケータイ W53H」(左)とau design projectの「INFOBAR 2」(右)

 このほか、女性陣では「交渉人」の米倉涼子が「W55T」、「相棒」ゲスト出演の木村佳乃が「W52CA」を使用。男性陣では「あしたの、喜多善男」の松田龍平がW55T、「4姉妹探偵団」の吉沢悠が「W54T」を使っているシーンが何度も登場していた。吉沢悠は、彼が演じる刑事が所属する横浜中央署の面々がすべてW53Sを使用しているのに対して、彼だけがW54Tを使用しているのが興味深い。また、「3年B組金八先生」の武田鉄矢は、auのWebサイトでは「A1406PT」となっているが、劇中では「W52SH」を使用していた。アナログ人間の坂本金八も、ケータイを使い始めてようやく機能が使えるようになったので、ワンセグ付きのWIN端末に機種変更したのかもしれない。

 またこのA1406PTをはじめ、1X端末もいまだ劇中では健在だ。「A5526K」を「相棒」の鈴木砂羽や「交渉人」の大杉漣、「4姉妹探偵団」の前田亜季らが使用。A1406PTは「3年B組金八先生」の劇中、男子生徒の父親が突然病死する直前に息子に送ったメールが端末に残っていて、その後、その男子生徒にとって父親の形見として何度も登場する重要なキーアイテムとなっている。

 一方、興味深いのは「4姉妹探偵団」の主人公である夏帆が使っているケータイ。KDDIがスポンサードするドラマなのに、ドコモの「SO704i」のSILVER×SHINEを使っていた。シリーズ終盤では、キーボードやサブディスプレイなどのアップが続々と登場し、誰でもそれと分かる登場の仕方をしている。夏帆は2004年にTBSのBS-iでオリジナルドラマ「ケータイ刑事 銭形零」の主人公を務めており、ここでF900iC、SH901iCを使っていた。その関係で、あえてドコモのケータイを使っているのだろうか。夏帆はかつてツーカーホン関西のCMに出ていたりもしたのだが、どういった事情があったのだろう。一般的にこうしたケースの場合、キャリアやメーカーが特定できないマスキングを施したケータイを使って演技することが多いのだが、ここまではっきり画面に映っているのは、KDDI提供のドラマでは異例のことだ。

 また、KDDIがスポンサーになっているわけではないが、“月9”枠の「薔薇のない花屋」で主人公を演じる香取慎吾が手にしているのは「SH904i」のラインブルー。同ドラマはKDDIが撮影協力に入っていて、香取以外の出演者はすべてauケータイを使用していた。そのなかで香取だけがSH904iを使っているのは、彼がNTT東日本のフレッツ光のCMキャラクターであることへの配慮だろうか。このSH904iには、香取と八木優希演じる主人公の娘が写ったプリクラが張られていて、さりげなく親子としての絆を表すシーンが登場する。ちなみに八木の使っているケータイはドレミレッドの「ジュニアケータイ」で、これにも同じプリクラが張ってある。

 なお、1月始まりの2008年冬クールは、撮影が2007年11月、12月ごろから始まっているため、1月発表だった2008年春モデルは、今クールではほとんど登場していない。「3年B組金八先生」の終盤、生徒の3人が「W56T」「W61CA」「W61P」を使っているのが確認できた程度だった。

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