「緊急通報位置通知」開始から1年──対応機関の導入も進む

» 2008年04月25日 15時11分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモは2008年4月現在の「緊急通報位置通知」導入状況を公表した。

 緊急通報位置通知は、携帯から110番、118番、119番の緊急通報を発信した際に緊急通報受理機関に対して発信した場所に関する情報を自動的に通知する機能。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルら携帯キャリアが2007年4月1日に開始した。

 GPSを搭載する同機能対応機種で緊急通報した場合はGPS測位情報を、それ以外の機種は基地局情報をもとにした緊急通報時の基地局の住所や電波到達範囲などから算出する位置情報を警察、海上保安庁、消防の緊急通報受理機関へ通知する。通知は原則義務とし、緊急通報受理機関における位置情報を受信できるシステムの導入で実現する。2008年3月に音声サービスを開始したイー・モバイルの音声端末も同様の扱いになる。

 2008年4月1日現在の導入済み対象機関の状況は以下の通り。

緊急通報受理機関 導入地域(機関)
警察機関(110番) 北海道(北見方面、札幌方面、函館方面)、宮城県、東京都(23区、多摩地区)、神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、新潟県、愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、奈良県、京都府、兵庫県、広島県、岡山県、福岡県、大分県、沖縄県
海上保安庁(118番) 全国
消防機関(119番)41都道府県113消防 南渡島、札幌市、小樽市、釧路市、北見地区、横手市、能代山本広域、胆江地区、上山市、東根市、石巻地区、大崎地域、栗原市、登米市、新潟市、高崎市など、佐野地区、黒磯那須、水戸市、鹿島南部地区、那珂市、つくば市、かすみがうら市、川口市、川越地区、さいたま市、所沢市、深谷市、羽生市、春日部市、比企広域、三郷市、杉戸町、船橋市、安房郡市広域、香取広域、習志野市、我孫子市、八千代市、浦安市、富里市、東京消防庁、東京消防庁多摩地区、横浜市、横須賀市、相模原市、厚木市、大和市、寒川町、伊那地区、浜松市、静岡市、焼津市、藤枝市、菊川市、岡崎市、豊田市、山県市、桑名市、津市、富山市、金沢市(かほく市、内灘町、津幡町含む)、加賀市、敦賀美方、大野市、大津市、湖北地域、湖南広域、京都市、福知山市、和歌山市、大阪市、東大阪市、豊中市、吹田市、柏原羽曳野藤井寺、池田市、泉大津市、茨木市、大阪狭山市、神戸市、姫路市、淡路広域、高砂市、豊岡市、宝塚市、朝来市、丹波市、岡山市、高梁市、鳥取県西部広域、呉市、出雲市、浜田市、高松市、宇和島地区広域、西予市、高知市、八女地区、春日・大野城・那珂川、糸島地区、宗像地区、唐津市、杵藤地区広域、長崎市、熊本市、有明広域、山鹿植木広域、大分市、国東市、延岡市、大島地区、宮古島市
受理機関の対象地域は順次拡大される予定

 位置情報と通報電話番号は「184」を付加するなどにて非通知とした場合は自動通知されないが、緊急通報受理機関が人命の保護などで必要であると判断した場合は機関側の操作で位置情報と電話番号を取得する。

 GPS機能を用いて位置情報を通知した場合、携帯の画面に通報した緊急機関の名称が表示される。なお、緊急通報位置通知で通知した場合においても発信場所や電波状況により正確な位置を確認できない可能性があるため、口頭でも発信場所や目標物などを伝えてほしいとしている。

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