“SIMを挿せない”新iPad向け 日本通信が1GBで209円の「データeSIM」を発表

» 2024年05月11日 06時15分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 日本通信は5月15日に「b-mobile S 190PadSIM X」のeSIM版を発売する。iPadのセルラー版やAndroidタブレットなどで利用できる。eSIM(Embedded SIM)はネットワーク経由で契約者情報(プロファイル)を書き換えたり、プランを変更したりできるのが利点だ。

eSIM データSIM 日本通信 日本通信の発表内容

 190PadSIM XのeSIM版は毎月1GBのデータ容量を月額209円(税込み、以下同)で利用でき、NTTドコモのネットワークに接続可能なデータ通信サービス。タブレットでの利用を想定しており、音声通話には対応しない。

 利用者は使い方や予算に応じてデータ利用量の上限を設定できる。利用者が設定したデータ容量の上限内で、実際に使用したデータ容量に応じて料金が発生する。例えば、上限を3GB(627円)に設定し、実際のデータ利用量が1.8GBだった場合は、418円が請求されるという。

eSIMオンリーの新iPadが登場するも、残された課題あり

 190PadSIM XのeSIM版が発売される15日は、「iPad Pro」「iPad Air」の発売日でもある。両モデルともに抜き差しができるSIMカードには対応しないため、購入した場合はいやが応でもeSIMへの移行をしなければならなくなる。

 一方で、日本では総務省がキャリア間の乗り換えを促進させるため、プラン変更のしやすさだけでなく、eSIMの普及にも力を入れてきた。乗り換えのハードルを取り払うのが本来の目的だったが、手軽に発行できる点が裏目に出て、不正発行につながっている。

 今後、eSIMを採用する通信事業者や端末メーカー、総務省が一丸となり、利便性と安全性の両立を図り、消費者に分かりやすい形で訴求していくべきだ。

eSIM データSIM 日本通信 大手キャリアによる導入も進むeSIM

【訂正:5月11日11時35分】初出時、タイトルで「刺せない」という漢字を使用しておりましたが、誤用ですので挿入できないことを意味する「挿せない」に変更しました。お詫びして訂正いたします

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー