前モデルのWoooケータイ W53Hは厚さ14.2ミリ(最薄部)とするスリムボディが評価されたポイントの1つだが、カメラが有効197万画素のパンフォーカスと他機種よりかなり劣っていたのが残念だった。
その点、Woooケータイ W63Hはハイエンドモデルとして遜色ない有効500万画素のAFカメラを新たに備えた。同じくカシオ日立モバイルコミュニケーションズが製造する機種となる秋冬モデル「EXILIMケータイ W63CA」の8.1Mカメラにはかなわないが、手ブレ補正やグリッド表示機能、VGAサイズのムービー撮影機能、外部TV出力機能などを備え、5Mモードで撮影した最大2Mバイトの画像データもメールに添付して送信できるようになった。
ワイドVGA解像度の有機ELディスプレイは、ワンセグやLISMO Videoといった映像コンテンツのほか、写真再生やPCサイトビューアーなどを利用する際も発色豊かに表示できる。
ワンセグは、映像の輪郭や文字列をシャープに補正する“エッジエンハンサ”、外光の強さを検知することで黒つぶれを補正し、屋外でも見やすく表示する“光センサー連動γ補正”、映像のシーンに合わせて最適なコントラストに補正する“リアルタイムγ補正”、映像の彩度を色鮮やかなものに補正する“彩度補正”といった処理を複合的に行う、Woooテレビの技術を生かした映像高画質化回路「Picture Master for Mobile」を搭載。このほか、15fps(フレーム/秒)のワンセグ放送を倍の30fpsに補完する「なめらかモード」(夏モデル「Woooケータイ W62H」に採用)も引き続き搭載する。
録画したワンセグ番組は、1.3倍速の音声付き時短再生やタイムシフト再生(録画しながら再生できる機能)が行え、SCMS-T対応のBluetooth音楽機器(別売り)の利用により、LISMO Videoやワンセグの音声をワイヤレスで楽しめるようになる。
1つ残念なのが、ワンセグやLISMO Videoといった容量の大きいコンテンツを存分に楽しむための端末にも関わらず、外部メモリにmicroSDHCが使えないこと(最大2GバイトのmicroSDまで)。内蔵メモリが約600Mバイトとそこそこ多いのが少し救いといえるが、「徹底的に映像を楽しむ」と考えるユーザーなら、いまや数千円ほどで販売(参考リンク参照)されている8Gバイトクラス以上のmicroSDHCを使いたいと思うだろう。
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「Woooケータイ W63H」の着信通知LEDは背面パネルの先端付近にある
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