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» 2008年10月28日 09時44分 UPDATE

パナソニック モバイル、「P706ie」モニターユーザーの意見交換会実施──シニアユーザーならではの鋭い意見も

パナソニック モバイルは、都内のホテルで「P706ie体験プロジェクト」のアフターミーティングを実施。P706ieの開発陣とモニターユーザーとの意見交換や「携帯電話新機能アイデアコンテスト」優秀賞の発表などが行われた。

[房野麻子,ITmedia]
photo 会場の様子

 パナソニック モバイルコミュニケーションズは10月26日、都内で「P706ie体験プロジェクト」のアフターミーティングを行った。P706ieの開発プロジェクトメンバーとモニターユーザーとの意見交換が行われたほか、携帯電話ジャーナリスト法林岳之氏の講演、モニターユーザーから募った携帯新機能のアイデアコンテスト優秀賞の発表などが行われた。

 P706ie体験プロジェクトは、端末のターゲット層となる“アクティブなシニアユーザーが使いやすい携帯”を開発、提供するするため、2008年8月から実施していたプロジェクト。約6万5000人のシニア会員を擁するSNS「Slownet」でモニターユーザーを募り、40代から60代の男女14名を選出。2008年8月3日から10月26日の約2カ月半、実際にP706ieを使用してもらい、その“実”の声を収集。次の端末へフィードバックするのが狙いだ。

 8月3日に行われたプロジェクトの説明ミーティングで、製品開発者がモニターユーザーに直接、開発意図や製品の特徴を説明。モニター期間中は、Slownet内設置された体験プロジェクト参加者用コミュニティで使い方や不明点などを気軽に質問できるようにしていた。


photo 携帯ジャーナリストの法林岳之氏「キャリアの直営ショップは携帯を購入する場所だとは思わずに、操作やサービスで分からないことがあったときに相談するサポートとして利用してみては」という勧めに、会場からは笑いが起こった

 今回のアフターミーティングでは、まず携帯電話ジャーナリスト法林岳之氏が「携帯電話使いこなし方」講座と題した講演を行った。法林氏は「携帯電話が極端な高機能化やシンプル化を進める中で、エルダーユーザーの好みに合う端末がなくなってきた」と指摘。その中で、P706ieは、いわゆる“ケータイ”としての機能は省かず、使いやすく工夫しているので、この“新しいニーズ応える携帯”だと評価した。このほか、ワンセグの便利な録画方法やおサイフケータイの手軽な活用方法、携帯電話でのブログ利用テクニックなど、P706ieをさらに楽しく使えるコツなども紹介した。

 その後、モニターユーザー3〜4人に開発担当者2人という体制で、デザインやキーの見やすさ、押しやすさ、そして使い勝手など、端末全般について意見交換が行われた。はじめは開発陣が質問し、モニターユーザーがそれに答えるというかたちで進んだが、時間が経つにつれてモニターユーザーからも積極的に率直な意見が出るようになった。

 例えば、ユニバーサルデザインの観点から施されている発話、終話キーの緑と赤の色分けについて「携帯電話が登場したときから、発話が左、終話が右という位置だったので色分けはそれほど重要でない。どうせなら押すべきキーを光で点滅してくれた方が分かりやすい」、「特大文字は逆に読みにくい」などといった意見が出されていた。モニターユーザーにはもっぱら通話のみという人がいる一方で、50代のユーザーながらテレビ電話の代替画像を自作して使っているといった強者もおり、開発陣をうならせる鋭い意見も多々飛び交ったようだ。(一部記述に誤りがありましたので修正しました)

 このほか、この層もカメラ機能の利用率が高く、携帯電話における重要機能の1つと位置付けていることも明らかになった。多くのモニターユーザーが、裏面にあるカメラは「使うときに指でレンズが隠れてしまう」と指摘し、位置の改善を希望していた。

photo 開発陣がモニターユーザーから直接感想や意見などを聞いた。開発陣をうならせる鋭い意見も多々飛び交った

「新機能コンテスト」の表彰も

 この体験プロジェクトでは「携帯電話に搭載してほしい新機能」のアイデアも同時に募集していた。

 提案された14件の機能から、Slownet会員による投票と開発陣、法林氏の審査を経て「GPS機能を利用したモードの自動切り替え機能」が優秀賞に選ばれた。提案したブースカ11さんは「電車やバスでマナー違反が多いので、まず、マナーをよくしてほしいと思った。GPSを使って位置を検出し、電車に乗ったら自動的にマナーモードになるといいのでは」とアイデアのコンセプトを説明。審査員の法林氏も、「マナーモードにすべき場所でもうっかり忘れてしまうことがあるので、GPSの位置情報を使ったモードの自動切り替えは便利そう。ぜひ実現の可能性を探ってほしい」と開発陣に檄を飛ばした。

photo 「P706ie」プロジェクトマネージャーの大北英登氏

 コンテストの審査委員長を務めた、P706ieプロジェクトマネージャーの大北英登氏は「提案された機能は、どれもおもしろく、今後携帯を開発していくにあたって大変参考になりました。GPSを使ったモード切り替えは、ほかの機能や家電などとの連携などの実現も期待できそうです」とコメントした。

 閉会後、「聞きやすさ、使いやすさの部分はひじょうによい評価をいただき、P706ieで我々のやってきた方向性に間違いはなかったと自信を持った」と感無量の大北氏。「ユーザーの素の意見が聞ける機会は特に技術者にとっては非常に得がたく、有意義でした。頂戴した意見は、今後の商品開発の中で生かしていきたいと思います」と今後の抱負を述べた。

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