通話専用にオススメの通信サービス 楽天モバイルやpovo2.0を追加契約した方がお得?スマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)

» 2024年04月28日 10時00分 公開
[シムラボITmedia]
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 スマホ料金の見直しには、データ通信量だけでなく通話料金の確認も必要です。通話が多い人はかけ放題オプションを契約するより、他社のSIMを追加で契約し、通話専用回線として併用した方が料金が安くなる場合もあります。今回は通話専用回線にオススメのキャリアを紹介します。(料金は全て税込み)

通話料金/かけ放題オプションの比較

 まず、主要なキャリアの国内通話料金とかけ放題オプションの料金をまとめてみました。

通話料金 通話料金と通話オプション料金の比較。5分かけ放題は月額880円、時間無制限のかけ放題は月額1980円のキャリアが多いが、オンライン専用プランやMVNOは安い。

 大手キャリアの国内通話料金は30秒あたり22円の場合がほとんどですが、IIJmio、mineoや日本通信は半額です。さらに、IIJmioと日本通信は端末標準の通話アプリでかけても半額になるのがメリットです。一方、mineoはかけ放題オプションは標準アプリでも適用対象ですが、通常の通話料金は専用アプリ「mineoでんわ」を使わないと半額にならないので注意してください。

 かけ放題オプションは、5分かけ放題が月額880円、時間無制限のかけ放題が月額1980円のキャリアが多いですね。そんな中、povo2.0とLINEMOは5分かけ放題が月額550円、時間無制限のかけ放題が月額1650円とお得です。IIJmio、mineo、日本通信はさらに安く、特に日本通信の合理的シンプル290プランは5分かけ放題は月額390円と、記載のキャリアの中では最も安いです。

 このように、通話や通話オプションの料金はキャリアによって差があります。この料金差を利用すれば、かけ放題オプションを契約するより、通話専用回線を追加契約して併用した方がトータルの料金が安くなる場合もあります。特に楽天モバイル、povo2.0やmineoが通話専用回線にオススメです。

楽天モバイルはRakuten Linkで通話かけ放題

 通話専用回線に最もオススメなのが楽天モバイルです。月額1078円で通話かけ放題の回線が作れる上、3GBまでならデータ通信も可能です。通話料金やかけ放題オプションに月1078円以上払っている人は、楽天モバイルを追加で契約して通話専用回線として併用した方がお得です。

 楽天モバイルの契約者は、アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話は無料でかけ放題です(一部対象外の電話番号あり)。楽天モバイル同士だけでなく、他社のスマホ/ケータイや固定電話も無料です。

Rakuten Link アプリ「Rakuten Link」を使えば国内通話は無料(一部対象外あり)。広告が少し邪魔だが、通話が無料と思えば我慢できる(画像は楽天モバイル公式サイトより引用)

 楽天モバイルは月のデータ使用量に応じた従量課金制のプランで、使用量が3GB未満なら月1078円で使えます。他社の時間無制限かけ放題オプションは1980円のキャリアが多いため、他社でかけ放題オプションを契約するより楽天モバイルを併用した方がお得です。さらに3GBまでならデータ通信も可能ですし、「楽天市場で買い物時のポイント還元率が上がる」「海外でもデータ通信ができる」などのメリットもあります。

 筆者もメイン回線を楽天モバイルにしたのは通話料金が無料だからです。通話時間はそれほど多くないのですが、お店の予約などで長く通話をすることがあり、思ったよりも通話料金がかかっていたため、楽天モバイルに乗り換えました。乗り換え当時はデータ使用量が1GB未満なら基本料金も無料だったため、デュアルSIM端末で音声通話は楽天モバイル、データ通信はpovo2.0のギガ活のみで運用し、ほぼ月額0円でスマホを使っていました。

 1GB無料の終了後はいったん別の組み合わせにしましたが、楽天モバイルのデータ通信品質がよくなったため、現在は通話もデータ通信も楽天モバイルにし、予備でpovo2.0を使っています。

楽天モバイル 筆者も通話料無料の楽天モバイルをメインに使用中。念のためサブにpovo2.0を入れているが、楽天モバイルの通信品質の向上により最近は使う機会が減っている

 気になるのがRakuten Linkの通信品質ですが、筆者は使っていて不満は全くありません。ただし、楽天モバイルの電波が極端に弱く、Wi-Fiにも接続していない状況ではつながらなかったり途切れたりする可能性もあります。個人的にはあまり気にする必要はないと思いますが、通話品質にこだわる人は、VoLTEながら11円/30秒で通話できる日本通信や、かけ放題オプションが安いpovo2.0、LINEMOも検討しましょう。

通話専用回線として運用しやすいpovo2.0

 povo2.0を通話専用回線に使うのもオススメです。月額550円で5分かけ放題の回線、月額1650円で時間無制限かけ放題の専用回線が作れます。

povo2.0 povo2.0では5分かけ放題(月額550円)と時間無制限かけ放題(月額1650円)が選べる。基本料金がかからないので、この料金だけで通話専用回線が作れる(画像はpovo2.0公式サイトより引用)

 povo2.0は月額無料の基本プランに、データ容量や通話オプションを必要なだけ追加(トッピング)して使う仕組みです。通話トッピングとして5分以内通話かけ放題(月額550円)と通話かけ放題(月額1650円)が用意されており、料金はauや他社より安いです。他社では基本料金とかけ放題オプション料金の両方がかかりますが、povo2.0は基本料金が無料なので、かけ放題オプションの料金だけで運用できます。

 5分かけ放題オプションに月550円以上、時間無制限のかけ放題に月1650円以上払っている人は、メイン回線にかけ放題オプションを追加するより、通話専用回線としてpovo2.0を併用した方がお得です。

 時間無制限のかけ放題が必要な場合、料金は楽天モバイルの方が安いですが、povo2.0はVoLTE品質で通話できるのがメリットです。ただし、かけ放題のトッピングなしで通話したり、5分かけ放題契約者が5分以上通話したりすると、30秒あたり22円かかる点に注意してください。

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