KDDI研究所は11月10日、放送途中でも冒頭から番組を視聴できる「ネットワーク型追いかけ再生アプリケーション」の技術を開発したと発表した。
ネットワーク型追いかけ再生アプリケーションは、番組冒頭からの内容をネットワーク経由で取得して時短再生、現在の放送に追いついた時点で自動的に本放送に切り替わる仕組みを採用したネットワーク配信型システム。ネットワーク経由で取得するデータは、早送り再生やハイライト部のみを抽出した再生用にあらかじめ特化された状態で転送される。
同システムは番組の冒頭からの内容をネットワーク経由で配信するため、端末側に大きな記憶媒体を必要としないのが特徴。また、早送りやハイライトシーンの映像は配信サーバ側でリアルタイムに作成して送信するので、端末側の処理負担も軽減できる。事前にオンデマンド用のコンテンツを準備できない生放送番組にも対応できるとし、今後、自分の都合に合わせた視聴スタイルを供与できるものとしてパーソナル型端末や携帯のワンセグ機能などへの搭載の可能性を検討している。
同技術は「InterBEE2008」(2008年11月19日〜21日)に出展される。
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