iコンシェルや電池パック安心サポートを拡充、ケータイてんけんサービス開始──ドコモが新施策

» 2009年04月28日 16時07分 公開
[園部修,ITmedia]

 NTTドコモは4月28日、顧客満足度向上やCSR(企業の社会的責任)に関する取り組みとして、料金設定の値下げや新サービスを多数発表した。HSUPAサービスの開始料金の値下げに加え、サービスの拡充も図り、既存ユーザーの満足度をさらに引き上げ、他キャリアへの流出を防ぐ狙いだ。

 特に大きな取り組みとしては、7月1日から開始する「ケータイてんけん」サービスの開始が挙げられる。これは全国のドコモショップで、専門のスタッフが携帯電話の性能を点検し、アドバイスを行ったり、軽微な修理などを無料で行うサービス。ユーザーの携帯電話をベストコンディションに保ち、安心・快適に利用してもらうための取り組みだ。

 またこれまで、同一の端末を1年以上使っているドコモプレミアクラブのプレミアステージ会員と、2年以上使っているドコモプレミアクラブ会員に無料(2年未満の1st、2nd、3rdステージ会員は500ポイント)で提供していた「電池パック安心サポート」サービスでは、交換時にバッテリーパックだけでなく繰り返し充電ができる「補助充電アダプタ01」も選択可能にする。補助充電アダプタ01は、機種に依存しない汎用性の高いオプション機器で、機種変更後の端末でも利用可能だ。こちらも7月1日からサービスが受けられる。

 海外で利用できるドコモ端末が増えてきたことを受け、2009年5月にはロンドンに、2009年9月にはニューヨークに、ドコモ サポートデスクを開設することも明らかにした。ちなみに同社は2005年7月に、ハワイにドコモワールドカウンターを開設しているが、ユーザーを手厚くサポートするため、拠点を増やす。

 「iコンシェル」はさらなるパーソナル化を目指す。すでに100万契約を突破している同サービスの契約者を、2009年度中に380万契約まで増やすほか、2009年度下期には、位置情報と連動する機能拡張を行って、GPSなどで取得した情報を生かした情報提供が行えるようにする。コンテンツも交通情報や天気など、多くのユーザーが必要とする情報に加えて、クーポン情報やセール情報などに加え、好きなスポーツチームの試合スケジュールや音楽アーティストの情報など、よりパーソナルな情報を細かく配信できるよう、充実を図る。また地域情報コンテンツを増やしていく考えで、レストランやショッピング関連の情報なども増やしていく。

 そのほか、引き続きFOMAの電波調査依頼に対しては原則48時間以内に訪問して調査を行う取り組みを実施。2009年度上期中には、FOMAプラスエリアに対応したFOMAレピータも導入してさらなる屋内エリアの品質改善を行う。

ケータイ安全教室やフィルタリングサービスへの取り組みも強化

 CSR分野での取り組みとしては、2009年度(2010年3月末まで)に約6000回のケータイ安全教室の開催を予定。振り込め詐欺対策なども指導するシニア向けのケータイ安全教室も実施する。子どもに携帯電話の安心・安全な使い方を伝えるためのツールとしてドコモが用意している映像教材も、2009年6月にリニューアルして全国3万3000の小中学校に配布する計画。

 フィルタリングサービスは、2009年4月に施行された「青少年インターネット環境整備法」を遵守しつつ、アクセス制限を柔軟にカスタマイズできる機能などを導入することで利便性は向上させる考えだ。また災害対策も強化し、衛星エントランス搭載の移動基地局車を現行の4台から5台増やして9台にする。環境への取り組みとして、通信設備の使用電力削減や、地球温暖化防止のため全国47都道府県に「ドコモの森」を設置することも計画している。

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