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» 2011年09月21日 23時46分 UPDATE

ドコモ、CEATECに出展――放射線センサージャケットや超速充電バッテリーなどを展示

通信キャリアから、モバイルを核とした総合サービス企業へと生まれ変わろうとしているドコモ。CEATECでは、その取り組みをかいま見せるさまざまなサービスを披露する。

[後藤祥子,ITmedia]

 NTTドコモが、10月4日から8日まで幕張メッセで開催される技術イベント「CEATEC JAPAN 2011」に出展する。

 同社は、企業ビジョンとして“モバイルを核とした総合サービス企業への進化”を掲げており、CEATECでは、それをかいま見せる18サービスを展開する。

 出展内容の詳細は、9月21日にオープンするスペシャルサイトで紹介。会期初日以降は、ブースのコンパニオンによる動画案内も追加する予定だ。

主な出展内容

  • Xi(クロッシー)

 9月8日に発表したXi対応のタブレット端末「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」「ARROWS Tab LTE F-01D」を展示。ブースでは、Xiの高速通信を生かした映像系コンテンツも体験できる。

  • ハードウェアもカスタマイズ――着せ替えセンサージャケット

 ソフトで機能をカスタマイズできるようになったスマートフォン時代、ハードもカスタマイズできるようにしたい――。こんな開発陣の思いから生まれたのが、着せ替えセンサージャケットだ。着脱可能なジャケットにさまざまなセンサーを搭載し、必要なときに付け替えて利用できるようにした。

 CEATECには、口臭やアルコール、紫外線の強さをチェックできる「女性向けジャケット」、放射線センサーを搭載した「災害対策ジャケット」、体脂肪率を計測できる「健康管理ジャケット」を3種を展示する。

sa_doco51.jpgPhoto 災害対策ジャケット。ラジウムボールにジャケットを近づけると、放射線当量率が分かる

sa_doco53.jpgPhoto 女性向けジャケット。下部にUVチェッカーとセンサーを搭載している。口臭は臭いの元になるメチルメルカプタンの濃度を測定する

sa_doco55.jpgPhoto 健康管理ジャケットは体脂肪計測機能を装備。端末両側面の銀色の部分に指を当てて体脂肪率を計測する

  • 呼気計測でダイエットを支援

 息の成分を分析して、空腹度や脂肪燃焼具合をチェックする小型端末を展示。ストローで小型端末に呼気を送り込むと、呼気の中に含まれる「アセトン」の濃度を分析して空腹度などを判定する。アセトンは体脂肪が分解されるときに放出されるので、「濃度が高いほど、体脂肪が燃焼していることになる」(説明員)という。

 このような分析を行うための機器は大型のものが大半だったが、分析する成分をアルコールとアセトンに絞ることで小型化に成功したという。

sa_doco44.jpgPhoto スマートフォンとBluetoothで接続された小型端末に息を吹き込む。すると小型端末側でアセトン濃度を計測し、そのデータに基づく判定結果をスマートフォン側に表示する

sa_doco41.jpgPhoto 燃焼度と空腹度

  • 10分でフル充電の超速充電バッテリー

 バッテリー切れの際に、従来のスマートフォンの1/10から1/15くらいの短い時間でフル充電できるバッテリージャケットを展示。負極にチタン酸リチウムを採用することで、急速充電を実現したという。

sa_doco32.jpgPhoto 10分でフル充電が可能なジャケット

sa_doco30.jpgPhoto 充電時の電流は5アンペア近い。従来型スマートフォンの充電時の電流は0.5アンペア程度だ(画面=左)。ジャケットを外したところ(画面=右)

  • 環境センサーの計測データをARで“見える化”

 ドコモが推進する環境センサーネットワークで収集したデータを、ARアプリで見える化する取り組みを紹介する。

 環境センサーネットワークは、ドコモが全国2500カ所に設置するセンサーから取得したデータを通信モジュールを通じて収集するサービス。湿度計や温度計、風速/風向計、降水量センサー、花粉センサーを設置しており、集めた気象データは自社サービス向けに利用するほか、気象会社や工場、保険会社、ゴルフ場、銀行などに有償で提供している。

 CEATECでは、収集した気象データを、ARアプリを通じて“見える化”する取り組みを紹介する。

sa_doco21.jpgPhoto 設置しているセンサーや計測機。ドコモは2011年度末までに設置場所を5000カ所に拡大する計画だ

sa_doco24.jpgPhoto CEATECでは、集めた気象データをARアプリで“見える化”する

  • カメラで撮るとカロリーが分かる――「食品画像解析技術」

 食べたものをスマートフォンのカメラで撮って送るとカロリーが分かる――。こんな画像解析技術も披露される。

 サーバ側にさまざまな食品の画像や特徴点を集めたデータベースを構築し、利用者が送信した画像とマッチングして、候補の食品をユーザー側に返す仕組み。ユーザーは、食品のカロリーをいちいち調べることなく、手軽に記録できるようになる。

sa_doco01.jpgPhoto 食品をスマートフォンのカメラで撮って送信するだけでカロリーが分かる

  • モバイル空間統計で“町づくり”を体験

 基地局と通信している携帯電話の数を計測することで、時間ごとに変化する各地域の人口分布や人口構成、移動人口を推計する「モバイル空間統計」。CEATECでは、このデータの活用法をクイズ形式で紹介する。

 「オフィス街の空き地の有効活用」「新駅の建設」「公園を利用したまちおこしイベント」「廃校の施設転換」という4つの質問が用意され、来場者は大型タッチパネルディスプレイで各地域のさまざまな統計を見ながら最適な解を探す。来場者が選んだ施設を建設した場合、数年後にどうなるのかを確認できるのも面白い。

sa_doco03.jpgPhoto エリア別の人口構成や時間ごとの推移を見ながら、町づくりを考える

sa_doco13.jpgPhoto さまざまな条件で統計を見ることが可能。選んだ施設が町をどう変化させたのかを確認できる


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