ウィルコムは2012年夏モデルとして、京セラ製のAndroidスマートフォン「DIGNO DUAL WX04K」を発表した。Androidスマホとして初めてPHSに対応しただけでなく、ソフトバンクモバイルの3G網にも対応。“DUAL”という名が示すように2つの通信方式にサポートしている。
ウィルコムはこれまでにも、自社のPHS端末とソフトバンクモバイル向けAndroidスマートフォン(3Gによるデータ通信専用モデル)をセット販売したり、WX04Kと同じくPHSと3Gに両対応した通話機能付きルーター「PORTUS WX02S」とAndroidタブレットのセットを販売したりしてきたが、WX04Kの登場でようやく同社専用のAndroidをラインアップすることができた。
またPHS+3G対応のスマートフォンとしては、過去にシャープが開発したWindows Mobile搭載のW-SIM端末「HYBRID W-ZERO3」という存在もある。当時とはソフト、ハードのプラットフォームが異なる点や、同社を取り巻く環境とビジネスモデルの変化、3GのMNOがNTTドコモからソフトバンクになった点などの違いはあるが、“音声をPHSで、データは3Gで”というコンセプトはWX04Kに通じるところがある。
そのWX04Kのボディは防水仕様で、載せられているメインディスプレイは約4インチワイドVGA(480×800ピクセル)表示のTFT液晶。アウトカメラは有効約500万画素CMOSで、有効約30万画素のCMOSインカメラも備える。CPUは1.2GHzのデュアルコア、ストレージ(ROM)は2GバイトでRAMは1Gバイトを用意した。対応する無線LAN方式はIEEE 802.11b/g/n、BluetoothはVer.2.1+EDRだ。WX04Kを無線LANルーターにするテザリング機能は利用できない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.