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» 2013年03月01日 22時04分 UPDATE

気球を使った“空中基地局”、通信衛星活用でさらなる効果――ソフトバンクモバイル

ソフトバンクが、災害時の通信障害対策として実証実験を行っていた気球を利用する“空中基地局”。新たに通信衛星を通じて回線を確保する手法を取り入れ、迅速な回線の復旧が可能になった。

[ITmedia]

 ソフトバンクモバイルは3月1日、災害時に通信障害が起こった際の復旧対策として検証を重ねてきた、「気球無線中継システム」(係留気球を利用した臨時無線中継システム)の実証実験の結果を発表した。

 実証実験は、地上約100メートルの高度で係留した気球に3G通信の中継基地局を搭載し、半径3キロメートルの通信エリアを確保するというもの。気球に乗せた中継局は、地上に設置した中継元の基地局と3.3GHz帯の無線通信で接続され、ソフトバンク端末は2.1GHz帯の3G通信を利用できる。なお、実験の過程で係留気球は大幅な小型軽量化が図られ、地上の係留装置も簡素化されたたという。

 実験では、地上の中継元基地局を移動体通信網に直接、接続するという当初の手法に加え、衛星通信回線を介して移動体通信網に接続するという新たな構成も構築。中継元基地局の周辺にある基地局が被害を受けている場合でも、通信衛星を通じて回線を確保し、通信を復旧させられるようになった。

sa_bl01.jpgPhoto 新たに衛星通信回線を介して移動体通信網に接続する構成を構築した

 同社はこの実証実験を、2012年5月から約10カ月に渡って実施しており、2013年6月末まで実施期間を延長する。気球無線中継システムについては、災害時の臨時回線用に、全国の主要拠点に配備する計画だ。

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