レノボ・ジャパン、「YOGA TABLET」で日本向け3G対応モデルに言及レノボ“八八艦タブ”の実売予想価格も(1/2 ページ)

» 2013年10月30日 17時27分 公開
[長浜和也,ITmedia]

日本向けワイヤレスWANモデルは“3G”対応で検討中

 レノボ・ジャパンは、10月30日に「YOGA TABLET」シリーズを発表し、その製品説明会を行った。YOGA TABLETは、ディスプレイサイズが8インチの「YOGA TABLET 8」と「YOGA TABLET 10」が登場する。

 YOGA TABLET 8の本体サイズは、213(幅)×144(奥行き)×3.0〜7.3(厚さ)ミリで、重さは約401グラム。バッテリー駆動時間は約16時間だ。YOGA TABLET 10の本体サイズは、216(幅)×180(奥行き)×3.0〜8.1(厚さ)ミリで重さは約605グラム。バッテリー駆動時間は約18時間になる。

 ディスプレイサイズと本体サイズ、重さ、バッテリー容量とバッテリー駆動時間以外の仕様は共通する。解像度は1280×800ドットで5点同時タップに対応。プロセッサはMediaTekのMT8125(クアッドコア/1.2GHz)を採用する。また、システムメモリ領域として使うRAM容量は1Gバイト、ストレージとして使うフラッシュROMの容量は16Gバイトと、最新のタブレットとしてはやや抑えた構成といえる。

Androidタブレットとしてはこれまでにない形状を採用した「YOGA TABLET」シリーズは、本体下部に設けたシリンダー形状とスタンドによって自立もできる柔軟な設置形態を可能にした。さらに、プロセッサーにMediaTekを採用して動作クロックを抑えたことで、軽量薄型と長時間バッテリー駆動、そして低価格を実現した

 無線接続ではIEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0が利用可能で、本体のインタフェースではMicro USBとMicroSDスロットを用意する。また、有効500万画素のメインカメラと有効160万画素のインカメラも内蔵する。OSはAndroid 4.2だ。実売予想価格はYOGA TABLET 8が2万7800円、YOGA TABLET 10が3万6800円を想定している。

 本体は板のような形状ではなく、長辺側の一方に円筒上のふくらみを持たせて、片手で持ちやすくしただけでなく、本体背面に用意したスタンドを使って自立することも可能だ。Lenovoでは、製品名に“YOGA”を冠するモデルにユーザーの利用場面に合わせて本体の設置形態を変える機構を用意している。YOGA TABLETも、「ホールドモード」「スタンドモード」「チルドモード」とユーザーの利用場面に合わせて使いやすい形状に“変身”する。

リビングでくつろぎたいときは片手で持ちやすい「ホールドモード」で(写真=左)、テーブルで使うときには見やすくてタップしやすい「チルドモード」を(写真=中央)、街のコーヒースタンドで“強面で横柄な人”と小さなテーブルを共有するときは設置場所が狭くてすむ「スタンドモード」と(写真=右)、それぞれ時と場所に応じた形態で利用できる

 本体背面のスタンドを開くと2基のスロットらしきものが確認できる。展示機材では、1つがMicroSDスロットで、もう1つはスロットをふさいでいた。海外モデルでは、ワイヤレスWAN対応モデルも用意していて、この部分にSIMスロットを備えていることになっている。

 今回レノボ・ジャパンが用意して発表資料には、日本向けモデルにおけるワイヤレスWAN対応について説明はない。ただ、質疑応答において、日本向けモデルでも“3G”データ通信に対応したモデルを検討しており、日本の移動体通信事業者からYOGA TABLETが登場する可能性もあると答えている。

 ただし、どの移動体通信事業者から対応モデルが登場するのか、具体的な登場時期については明言を避けた。また、YOGA TABLETワイヤレスWANモデルにおいてLTE対応の可能性については「3G対応のみ」とはっきりと否定している。なお、3G対応のみの理由についても回答を避けている。

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