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» 2013年12月26日 18時30分 UPDATE

6インチの曲面ディスプレイを搭載――写真で見る「G Flex」 (1/2)

LGエレクトロニクスが6インチの曲面ディスプレイを搭載した「G Flex」を国内で披露した。ボディがカーブしていることによる、通話と操作のしやすさ、横画面での高い臨場感などが特徴だ。

[平賀洋一,ITmedia]

 LGエレクトロニクス・ジャパンはこのほど、曲面ディスプレイを搭載したAndroidスマートフォン「G Flex」を日本の報道陣向けに公開した。G Flexは10月28日に発表されたモデルで、11月の韓国発売を皮切りに、香港やシンガポールでも販売されている。日本での発売は未定だ。

photophoto 曲面ディスプレイ搭載のAndroidスマートフォン「G Flex」。ボディカラーはTitan Silverの1色
photophoto 真正面から見たところ

 G Flexの曲面ディスプレイは、この10月にグループ企業のLGディスプレイが量産を開始したもの。サイズは6インチのプラスチック有機EL(P-OLED)で解像度はHD(1280×720ピクセル)、曲率R700(半径700ミリ)の曲がり具合で縦方向にカーブしている。ピクセル配列はペンタイルではなく、RGBの縦ストライプのため、明るく自然な色合いで描画できるという。フルHDでない理由についてLGでは、「この時期に製品化するためにはHD画質がベストだった」(説明員)と説明。おそらく、量産時の歩留まりなどコスト面で折り合いが付かなかったと予想される。

photophoto 端末の左側面(写真=左)と右側面(写真=右)。「G2」と同じく操作部が背面にあるため、両サイドはスッキリしている。左側面にあるスロットはSIMカード用
photophoto 机の上に置いてみた
photophoto 端末の上面(写真=左)と底面(写真=右)。上面にある小さな穴はノイズキャンル用のマイクだろうか? 底面には地上波デジタルテレビ(DMB)用のアンテナと外部接続用のUSB端子、通話用マイク、イヤフォンジャックがある

 このディスプレイにあわせてボディも曲線を描いており、ズボンのポケットにも収まりやすいとしている。通話時にはユーザーの耳と口を結ぶラインにフィットし、音質が従来の端末と比較して3デシベル向上した。また横画面にして動画を視聴した場合は、6インチというサイズながら画面の端まで自然に目に入るため、IMAXシアターのような臨場感や没入感が体験できるとしている。その場合の推奨視聴距離は約30センチだ。そして、片手操作時にディスプレイの上下に指が届きやすいというメリットもうたわれている。

photophoto ボディがカーブしているため、6インチという大きさでもディスプレイの端に指が届きやすい。というメリットもうたわれている

 短時間の試用ではあるが、確かに映り込みが軽減するなど横画面時の視認性は高いと感じた。ただ、ほかの6インチクラスのモデルとしっかり比較したわけではないので、曲面ディスプレイの恩恵がどこまであるのかは微妙なところだ。また持ちやすさについては、6インチという大きさを考えると確かに指が画面の端まで届きやすいが、快適な片手操作ができる――というほどでもなかった。

photophoto 横画面で動画を見ると、IMAXシアターのような臨場感が味わえるという(写真=左)。カメラのUI(写真=右)
photophoto 背面の電源キー/カメラ部周辺(写真=左)。電源キーは押すと光る仕様で、メインカメラでセルフタイマーを使うときに、撮影タイミングを教える工夫も盛り込まれた。背面下部と底面のアップ(写真=右)

 このG Flexのボディは柔軟性があり、強く押された場合には短時間であれば平面に戻っても動作に支障はない。耐えられる荷重は明らかではないが、人間1人がゆっくり乗るのであれば問題ないという。こうした柔軟性を実現するためにプラスチック基板を使った有機ELが採用され、また専用のバッテリーがグループ企業のLG化学で開発された。容量3500mAhで、ユーザーが交換できないタイプだ。

photophoto ボディにあわせてバッテリーもカーブしている

 ボディの背面は特殊塗装により傷の自己修復(Self Healing)機能が施されている。これはボディがカーブしていることで接地面が特定の場所に集中するなど、平面なスマホに比べてこすれやすく、キズが付きやすいことに配慮したもの。同様の自己修復機能はPCや携帯電話、スマートフォン用ケースなどで採用実績があるが、「スマホ本体ではG Flexがおそらく世界初だろう」(説明員)とのことだ。

 曲面デザインとサイズ以外のスペックは夏に発売された「G2」に近い。電源キーとボリュームキーが背面中央にあり、左右どちらの手でもっても人差し指で操作できる。新たに、傾きに反応してロックスクリーンの画像が変化する機能や2画面表示のマルチタスク機能が追加されている。

photophoto 端末下部にあるテレビ用アンテナを伸ばしたところ。縦画面だとちょっと邪魔だが、横画面なら違和感がない場所
photophoto 別売オプションのカバー。これも700Rでカーブしている

 OSはAndroid 4.2を採用し、プロセッサーはクアッドコアで2.26GHz駆動のQualcomm Snapdragon 800「MSM8974」。サポートする通信方式はLTE-Advanced、LTE、HSPA+、GSM。メインカメラは1300万画素、インカメラは210万画素。2GバイトのRAMと32Gバイトの内部ストレージ(ROM)を備えており、外部メモリには非対応だ。そのほか、NFCやBluetooth 4.0、USB 3.0、IEEE802.11a/b/g/n/acに対応する。今回のデモ機は韓国のLG U+が販売しているモデルで、地上デジタルテレビ(地上波DMB)の受信機能があった。

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