AndroidとiOSの寡占は続くがWindows Phoneも健闘──IDCの世界スマートフォン市場調査調査リポート

» 2014年02月13日 09時44分 公開
[ITmedia]

 米調査会社IDCは2月12日(現地時間)、2013年第4四半期(10〜12月)のOS別世界スマートフォン出荷シェアを発表した。米GoogleのAndroidと米AppleのiOSを合わせたシェアは前年同期より4.5ポイント増加し、95.7%を占めた。通年では前年比6.1ポイント増の93.8%だった。

 2013年通年のスマートフォン市場の拡大は力強いものだったが、2桁台の成長が続くのはあと2数年とIDCはみている。Appleや韓国Samsung Electronicsなどの主要メーカーはハイエンドのフラッグシップ端末に重点を置いているが、2013年のスマートフォン市場における200ドル以下の廉価端末のシェアは42.6%に上ったという。

 idc スマートフォンのOS別ASP推移(資料:IDC)

 Androidの第4四半期のシェアは78.1%、通年では78.6%。通年のメーカー別シェアでは、Samsungが39.5%でトップを保った。2位は中国Huaweiだが、中国LenovoがMotorola Mobilityの買収を完了させれば2位を奪う見込みだ。

 iOSも前期比、前年比でシェアを伸ばしたものの、成長率はこれまでで最も低かった。IDCはその原因を、低価格の新モデルも大画面の新モデルも発売しなかったこととしている。IDCは、Appleが2014年中に大画面モデルを発売すると予測する。

 Windows Phoneは成長率が最も高かった(前期比46.7%、前年比90.9%)。フィンランドNokiaのLumiaシリーズが占めるシェアは89.3%。米MicrosoftはNokiaの端末部門の買収を3月末までに完了する見込みだ。


2013年第4四半期のOS別世界スマートフォン出荷トップ4(単位:百万台)
順位 OS名 4Q13出荷台数 4Q13市場シェア(%) 4Q12出荷台数 4Q12市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Android 226.1 78.1 161.1 70.3 40.3
2 iOS 51.0 17.6 47.8 20.9 6.7
3 Windows Phone 8.8 3.0 6.0 2.6 46.7
4 BlackBerry 1.7 0.6 7.4 3.2 -77.0
その他 2.0 0.7 6.7 2.9 -70.1
合計 289.6 100.0 229.0 100.0 26.5
(資料:IDC)

2013年通年のOS別世界スマートフォン出荷トップ4(単位:百万台)
順位 OS名 2013年出荷台数 2013年市場シェア(%) 2012年出荷台数 2012年市場シェア(%) 出荷台数伸び率(%)
1 Android 793.6 78.6 500.1 69.0 58.7
2 iOS 153.4 15.2 135.9 18.7 12.9
3 Windows Phone 33.4 3.3 17.5 2.4 90.9
4 BlackBerry 19.2 1.9 32.5 4.5 -40.9
その他 10.0 1.0 39.3 5.4 -74.6
合計 1009.6 100.0 725.3 100.0 39.2
(資料:IDC)

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