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» 2016年05月16日 19時40分 UPDATE

「arrows M02」の後継機は検討中:より安心・便利なスマホ/タブレットを目指して――arrows2016年夏モデルの工夫 (1/2)

「arrows SV F-03H」と「arrows Tab F-04H」は、富士通が携帯電話事業を分社化してから初めての新機種。従来機種での課題を踏まえ、よりユーザーにとって安心や便利を与えるべくさまざまな工夫を凝らしている。

[井上翔,ITmedia]

 富士通から携帯電話事業を分社化して発足した富士通コネクテッドテクノロジーズ。分社化後初めての新製品が、NTTドコモの2016年夏モデルとして供給する「arrows SV F-03H」と「arrows Tab F-04H」だ。

 同社は16日にこれら2機種の説明会を開催。製品のコンセプトや特徴的な機能を報道関係者に向けて改めて説明した。

arrows SV F-03H arrows SV F-03H
arrows Tab F-04H arrows Tab F-04H

“ワンランク上”のメインストリームスマホ「arrows SV F-03H」

富士通コネクテッドテクノロジーズの林田氏 製品の概要説明を担当した執行役員の林田健氏

 arrows SV F-03Hは、2015年冬モデル「arrows Fit F-01H」の後継機種。価格と機能のバランスの良さ、手にしたときの持ちやすさ、バッテリー持ちなど、F-01Hで評価の高かった要素を引き継ぎ、「ワンランク上のデザイン」を加えたメインストリーム(ミドルレンジ)モデルという位置付けとなる。

arrows SVのコンセプト arrows SV F-03Hは、先代のarrows Fit F-01Hの良さを継承しつつ、デザイン面での上質さ(Superior)と価値(Value)を追求したモデル

「原石から削り出したスマートフォン」

富士通デザインの吉橋氏 デザインを担当した富士通デザインの吉橋健太朗氏

 arrows SVのデザインは、「Sculpture(彫刻)」をモチーフとしている。富士通デザインのチーフデザイナーの吉橋健太朗氏は、「形を削りあげる『彫刻家』」という心持ちでarrows SVのデザインに当たったという。「原石の塊からスマートフォンを『削り上げていく』」(吉橋氏)アプローチを取ることで、デザイン面で他社との差別化を図ろうというのだ。

原石(鉱石)の塊からスマートフォンを削り出す 「原石(鉱石)の塊からスマートフォンを削り出す」というコンセプトのもとにデザイン

 このコンセプトが表れている要素の1つが、側面のメタルフレームと樹脂素材の境界部の処理だ。彫刻刀で原石を削りだしたようなくぼみが用意されているのだ。このくぼみは、片手・両手で持った時の持ちやすさも向上しており、実用性も兼ね備えている。

メタルフレームと樹脂素材の境界 メタルフレームと樹脂素材の境界には、彫刻刀の削り出しをイメージしたくぼみがある。デザイン面でのアクセントとなると同時に、持ちやすさの向上にもつながっている

 arrows SVのボディーカラーには、それぞれモチーフとなる鉱石が存在する。Goldなら金紅石(ルチル)、Blackなら黒めのう(オニキス)、Whiteなら水晶(クリスタル)だ。それぞれの鉱石が持つイメージを最大限生かすべく、背面パネルやプリセットの壁紙を含めたデザイン全体のストーリー性にもこだわっている。

デザインのストーリー性も重視 背面から側面、正面(壁紙)に至るまでのストーリー性も重視

ニーズに応えた機能改善 省かれた機能も

 arrows SVの基本的なスペックは、arrows Fitと同等だ。しかし、昨今の市場動向やユーザーからの要望を踏まえた機能改善も行われている。

 その1つがカメラだ。アウトカメラは1310万画素センサーとF2.0・22ミリのレンズの組み合わせとなり、広角撮影や暗所撮影により強くなった。また、アウトカメラでのリアルタイムHDR(ハイダイナミックレンジ)撮影にも対応し、逆光下での撮影時の品質を改善している。

 インカメラはarrowsとしては過去最高となる500万画素のセンサーを採用し、23ミリの広角レンズと組み合わせることで、自撮りニーズの高まりに応えた。カメラアプリでは、アウト/インの切り替えを撮影画面内でできるように改善している。

インカメラの撮影シーン カメラのアウト/イン切り替えを撮影画面でできるように改善

 ワンセグ対応も改善点の1つだ。これは「ユーザーにテレビを楽しんでほしい」という文脈ではなく、「災害時に情報を入手する手段」としての要素が強いという。大規模な災害が発生すると、昨今ではSNSやWebサイトを通して避難情報や生活情報を入手することも多いが、基地局の故障や電源枯渇で通信が途絶したり通じにくくなったりすることもある。万が一の時に安心を提供するためのワンセグ、という位置付けだ。ワンセグ受信用のアンテナも本体に内蔵していることも大きな強みだ。

ワンセグ受信中の様子 万が一の時に備えてワンセグを搭載。アンテナも内蔵している

 ただし、arrows Fitと比較すると、指紋認証機能が省かれた。これは、「ワンセグを内蔵したから」あるいは「外装にお金をかけたから」というコスト面よりも、本体デザインにおけるバランスを重視した結果であるようだ。

指紋認証機能は省略 arrows Fitで搭載していた指紋認証機能は、デザインを優先して省略
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