「ジムで勝てない」「トレードしたい」 ポケモンGOで改善してほしいこと

» 2016年07月27日 06時00分 公開
[二階堂歩ITmedia]

 ポケモンGOが世界中を席巻している。例に漏れず筆者も楽しく遊んでいるが、その仕様やゲーム性については「もう少し○○だったらいいのに……」と感じる部分も少なくない。この記事では、今後のアップデートなどで期待したい改善点について考えてみた。

深夜、我が家の周りはしばしばドードーに包囲される

上級者以外もジムバトルを楽しみたい

 ポケモンGOを始めてからプレイヤーが最初に目指すのは、トレーナーレベルを5まで上げることだろう。世界のそこかしこにある「ジム」に入ろうとタップしてみると、「レベル5になってからまた来てね」と博士に言われてしまうからだ。

 そこでレベル5まで上げてから再度ジムの門をたたいてみる。3色の中から自分の属するチームカラーを選び、いよいよバトルができるぞ! と意気込んだはいいものの、バトルが始まると操作方法がそもそもよく分からない。そして分からないままに、自分のポケモンよりはるかにCPの高い相手ポケモンにボコボコにされる。気付けば自分のポケモンは全滅。あれ……?

 これがたいていの初級プレイヤーが通る道だと思う。バトルの操作方法はやればだんだんと分かってくるものの、強力なCPを持つジムポケモンとの差はいかんともしがたい。そう、ポケモンGOの世界では、上級者以外はあまりジムバトルを楽しめていないというのが現状ではないだろうか。特にプレイヤーの集中している都市部では、CP2000以上の強力なポケモンがジムを守っていることも多く、初級者〜中級者の入る隙がまったくない。

 本家ポケモンの世界では、バトルは収集と並ぶ最も大きな楽しみの1つだ。どうか運営元には、初級者のうちから段階的に楽しめるようなバトル要素(ジムバトルに限らず)を用意してほしいものだ。

強ポケモンの代表格、カイリューがあちらにもこちらにも。CP2000超えがごろごろいる

プレイヤー間でポケモンをトレードしたい

 先に書いた通り、ポケモンのもう1つの楽しみが収集=ポケモン図鑑の完成だ。自分でコツコツ1匹ずつ捕まえていくのももちろん面白いものだが、せっかくのポケモンの世界なのだ、やはりプレイヤー間でポケモンをトレードしたい。

 これに関しては、ポケモンGOの開発元である米ナイアンティックのジョン・ハンケCEOが、海外イベントで「トレード機能の開発を進めている」と明言したとのこと。時期については未定のようだが、将来的に実装されたとしたらキラーコンテンツになるのは間違いないだろう。

 ポケモンGOのβテスト版では、近くにいるユーザーとだけトレードできる仕様だったようだが、この辺りのアップデートにも期待したい。すれ違い通信なども活用できるとゲームの幅が広がりそうだ。また、本家ポケモンでは、トレードすることによって進化するポケモンがいたり、トレードしたポケモンは経験値を多く獲得できたりした。こうした機能を入れ込むのも有力かもしれない。

初代「通信交換で進化するポケモン」のゴースト(→ゲンガー)。今回の進化、アメでいいの……?

地域格差を解消してほしい

 現状でポケモンGOには、「都市部が有利で地方が不利」という“地域格差”がある。主な理由は3つだ。

  1. ポケストップが少ない
  2. プレイヤーが少ない
  3. 出現するポケモンの種類が(おそらく)少ない

 訪れるとアイテムなどを回収できるポケストップは、同じ位置情報ゲームであるIngressのポータルをベースに作られており、これは都市部と比べて地方部が圧倒的に少ない。当然ながら、これではモンスターボールなどの必須アイテムを集めにくいし、経験値もたまりにくい。

 プレイヤーの絶対数が少ないことも問題がある。ポケストップに設置するとポケモンの出現率を上げられるアイテム「ルアーモジュール」は、使用したプレイヤー以外もその恩恵を受けられるが、同地域のプレイヤー数が少なければそうしたポケストップを見つけることは難しい。一方で都市部では、一日中途切れることなく花びらが舞っている(=ルアーモジュールが使われている)ポケストップが数多くあり、短時間で大量のポケモンを捕獲するのも容易だ。

花びらだらけのポケストップ

 さらに、SNS上などでは「地方は出現するポケモンの種類が少ない」という不満もよく見かける。「1km離れたポケストップ間を往復しながら、ひたすらポッポとコラッタとビードルとキャタピーを捕まえるゲーム」などという悲しいつぶやきも見られるくらいだ。これではゲームを楽しむことは難しい。

 せっかくの位置情報を利用したゲームなのだから、むしろ地方にこそレアポケモンを配置するなどして、リアルな「冒険の楽しみ」をかきたてるような工夫があってもいいとは思う。ただし、この点については「ポケモンの巣」(特定のポケモンが繰り返し出現するスポット)の一部が地方に設定されていることなどから見ても、既にある程度考慮されているのかもしれない。いずれにせよ、ポケストップなどを一朝一夕で増やすことは難しいと予想されるので、その他の部分での配慮をお願いしたいところだ。

みんなポケモンが大好きなんだ

 いろいろと書き連ねてきたが、ポケモンGOはまだまだ公開されたばかり。今後、ここで望んだような機能が実装されることももちろんあるだろう。米国では「既にピークは過ぎた」などといわれているポケモンGOだが、この先息の長いコンテンツとして盛り上げていくためにも、ぜひユーザーの声に耳を傾けてさらに完成度を高めていってほしいものだ。

これだけ乱獲されて絶滅しないのだろうか

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