KDDIは4月26日、米ODG(Osterhout Design Group)と、スマートグラスの企画・開発を共同で行うパートナーシップを締結したことを発表した。
ODGが開発したスマートグラス「R-9」をベースに、日本人が着用しやすいデザインにするなどカスタマイズし、日本向けスマートグラスの可能性を探っていく。
R-9はQualcommのプロセッサ「Snapdragon 835」や有効約1300万画素のカメラを搭載。単体で利用者の動きを追随する「位置トラッキング」に対応したAR・VRアプリを利用できる。50度の視野角を持ち、シネマワイド22:9と16:9の表示に対応。VR空間を自由に動ける「6DoF(Six Degree of Freedom)」にも対応している。重量は約181g。
KDDIとODGは今後、現在R-9に搭載しているWi-Fi機能に加え、スマートグラス単体でモバイル通信を可能にするモデム機能の搭載に向けて、Qualcommと検討を進めていく。
KDDIは5G時代に向けて、xR(VR、AR、MRの総称)の新しいサービスを創出できるよう、2018年6月以降、日本国内でさまざまなパートナー企業とスマートグラスを活用した実証実験を展開する。
まずは2018年夏に期間限定で日本航空(JAL)と連携して、空港ラウンジでスマートグラスを利用した映像視聴に関する実証実験を行う。羽田空港国際線ターミナルのJAL国際線サクララウンジ・スカイビューで希望者にスマートグラスを貸し出し、映像サービスを提供する。
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