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» 2018年08月02日 20時45分 公開

LINEモバイルとの“すみ分け”は? ソフトバンク「併売」の効果は?――「Y!mobile発表会」一問一答 (1/3)

Y!mobileが「スマホプラン」の容量倍増と「かんたんスマホ」を発表した。子会社「LINEモバイル」を含め、ソフトバンク回線を使うMVNOサービスも増える中、どのような戦略を描くのだろうか。

[井上翔,ITmedia]

 ソフトバンクは8月1日、都内で「“ワイモバイル”の新商品に関する記者説明会」を開催。同社のY!mobile事業の責任者である寺尾洋幸乗務執行役員が登壇し、スマホプランのデータ通信容量倍増、パケットマイレージの拡充と、Y!mobileブランド初となるシニア向けスマートフォンの新製品について説明を行った。

 この記事では、寺尾氏と報道関係者との質疑応答と、会終了後の囲み取材における主なやりとりをまとめる。

寺尾さん ソフトバンクの寺尾洋幸常務執行役員。Y!mobile事業推進本部の本部長を務める
芦田愛菜さん 新製品の「かんたんスマホ」のCMキャラクターを務める芦田愛菜さん。発表会には参加できなかった

質疑応答

―― かんたんスマホの専用ホームアプリを、Y!mobileの「Android One」端末に展開する予定はあるか。

寺尾氏 予定はない。

―― 60歳以上のユーザーがかんたんスマホを購入した場合、国内通話定額(スーパーだれとでも定額)を無料で使える。この契約のSIMカードを他の端末に挿して使った場合も、同様に無料で使えるか。

寺尾氏 できる。(購入時に)使用者確認を行うので、お客さまを信頼してやらせていただく(穴はふさがない)。

―― 今回シニアに特化したスマホを投入したが、あえて若者に振り切った(≒スマホに不慣れなシニアを取り込まない)方がサポートコストを削減できるという考え方もできたはず。なぜここでシニア向けスマホに取り組もうと考えたのか。

寺尾氏 シニア向けスマホを出すに当たって、そのこと(サポートとコストの兼ね合い)についていろいろと考えた結果、「問い合わせの起きない(少なくなる)端末を作ればいい」という発想から開発したのが、今回発表したかんたんスマホということになる。

 シニアの方からの問い合わせは「ベーシックな質問」が非常に多い。そこをフォローできれば、問い合わせは当然少なくなる。ハードウェアキーを搭載したり、「押すだけサポート」を用意したりしたのはそのためだ。

 Y!mobileを立ち上げる際、最初に「インターネットの一番の受益者はだれであるべきか」という議論をした。

 ここにいる皆さん(発表会を取材する記者)がEコマース(で買い物を)できるのは当たり前だと思うが、私や皆さんの両親、あるいは祖父母といった人たちはそうでもない。今「買い物難民」という言葉があるが、こういった人たちがインターネットで買い物できるようになれば、重たい荷物を持って距離を移動する必要がなくなる。

 そういう意味で、(インターネットやスマートフォンは)一番届くべき人に届いていない。どうやって解決しようか試行錯誤してきた。その中で生まれたのが、この商品ということになる。

ミッション Y!mobileのブランドミッション。これを具現化するための商品の1つが「かんたんスマホ」だという

―― Y!mobileにおいて全ユーザーに占める60歳以上の比率はどのくらいか。

寺尾氏 だいたい2割くらいとなっている。

 (Y!mobileブランドの前身である)ウィルコムやイー・モバイルの頃は30〜40代がユーザーの中心だったが、Y!mobileになってから(ヤフーとの協業を始めてから)、そのご両親に当たる年代の方が増えた。

―― シニア層は使うデータ量が少なく、今回の(スマホパックにおける)通信容量アップはあまりメリットがないように思える。これでシニア層の需要を喚起できるのか。

寺尾氏 一番安い「スマホプランS」を契約した場合、(月間の)データ量は3GBとなる。(新規契約や機種変更から)1年目の料金は家族割引対象なら1480円、そうでなくても1980円で3GB(の通信容量)を使えるので、価格感としてはフィーチャーフォンの月額料金とほぼ同じになる。

 これをシニアに特化した商品(かんたんスマホ)と組み合わせることで、シニア層の需要をもっと引き出せると思う。

1480円から 1年目はフィーチャーフォンと同等の月額料金で使えることを訴求
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