楽天モバイルネットワーク(RMN)は12月7日、同社の“基地局1号機”の建設に先立って「安全祈願祭」を実施した。親会社である楽天の三木谷浩史社長、山田善久副社長(RMN社長を兼務)や基地局工事を担う協力企業の担当者が出席し、基地局工事の安全を祈願した。
祈願祭の冒頭、あいさつに立った三木谷社長は「協力(工事)会社やノキア(ノキアソリューションズ&ネットワークス)の皆様のおかげで、基地局の(設置場所の)契約が進んでいる。ついに本日(12月7日)、基地局の建設が始まるということで、ますます(基地局設置の)速度を上げつつも、安全に進めていきたい」と語った。
その上で、「来年(2019年)10月のサービスインに向けて、一致団結して全速力で(工事を)進める必要がある一方、とにかく事故なく安全に進めていくことも極めて重要である」と工事の「スピード感」と「安全性」を両立する決意を重ねて語った。
今回の祈願祭は、「楽天の守護神」(三木谷社長)である愛宕神社(東京都港区)の協力のもと、厳かな雰囲気のもと進められた。
安全祈願祭の終了後、2018年度第3四半期決算説明会でも紹介されたRMNで基地局の設置交渉・契約を担当する部署「サイト営業部」が報道関係者に公開された。
このフロアは元々、楽天が創業時から週1回実施している「朝会」(参考リンク)で使われていたもので、その面積の約半分を転用しているという。現在、楽天グループ全体から数百人がこの部署に「兼務」という形で結集し、基地局の設置場所の選定、設置に関わる交渉や契約などに当たっている。
現在、サイト営業部では東名阪エリアの都市部に重点を置いて設置交渉や契約を進めている。サイト営業部の米田陽介部長によると、設置場所は「当初計画よりも順調に」確保できているという。今後、RMNでは基地局の設置速度のアップと全国エリアにおける設置交渉・契約を進めるために、サイト営業部のさらなる増員も行う方向で検討を進めている。
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