第5回:東芝 DynaBook G9/X24PDCWTBWindows XP Media Center Editionがやってくる(1/3 ページ)

» 2004年01月07日 12時45分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

 さて、今回は東芝の「DynaBook G9」(以下、G9)だ。Windows XP Media Center Edition 2004(以下、MCE2004)唯一のノートパソコンとなる。東芝はMCE2004マシンとして2つのモデルを投入するが、違いはBluetoothワイヤレスヘッドセットが添付されるか否かで、本体構成は同じだ。

 評価したはヘッドセット付のモデル「X24PDCWTB」で、大手量販店だと37万円ほどの“高級ノートパソコン”である。価格が高いだけのことはあって、モバイルPentium 4-M/2.40GHz、SXGA+15インチ液晶、512MバイトPC2100 DDR SDRAM、80GバイトHDD、DVD Multiドライブ、IEEE802.11a/b&Bluetoothと、機能盛りだくさんの高級スペックとなっている。

東芝が発売しているMCE2004マシン「DynaBook G9」

 この手のノートPCは、携帯性というよりは省スペース性を重視して購入する人が多いだろう。このため家の中での移動なら何とか、というレベルであれば十分なので、重量は3.8kgとこれまたヘビー級だ。

 起動してまず驚いたのがサウンド面のよさで、「harman/kardon」のスピーカー&サブウーファーは、別途紹介した「dynabook V9」と同様にかなりよい音質だ。DVDの再生を行うと、1400×1050ピクセルのSVGA+液晶とあいまって、迫力のある再生環境を実現してくれる。特に映画の場合は、サブウーファーによる重低音の効果が大きい。加えて「Clear SuperView液晶」は、ツヤのある外観ながら反射を抑える二重のコーティングがかけられているので、引き締まった画像が得られる。

ヒンジ部に配置されている「harman/kardon」のスピーカーシステム

 これに対し、Bluetoothヘッドフォンも音質は悪くないのだが音質が歴然と違う。その上このヘッドフォンは装着感が今ひとつ悪く、長時間使っていると耳が痛くなった。どうしても回りに音を出さないでDVDビデオなどを見る必要があるとき以外は、本体で聞くほうがよいだろう。

DynaBook G9/X24PDCWTBに付属するヘッドフォン
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