ある日の編集部にて。
編集見習いM 先輩。データのバックアップのために書き込みできるDVDドライブを買おうと思うんですが、「−」と「+」のどちらがいいんでしょう。
先輩編集B DVDか。確かに4.7Gバイトの大容量は魅力だな。でも、そんなことで悩む必要はないぞ。
編集見習いM えっ。だって対応したドライブじゃないと使えないでしょう。
先輩編集B いやいや、「−」と「+」の両方に対応したドライブがある。製品はずいぶん出てきたが、今回は機能と性能、付属ソフトの充実度でバッファローのDVM-R88IU2を紹介しよう。
光学式のリムーバブルディスクとして、DVDは巨大化するアプリケーションやデータのバックアップに最適なメディアといえる。書き込み対応のドライブも低価格化が進み、入手しやすくなったこともうれしい。
書き込み可能なDVDには「−」「+」など複数の規格が存在し、それぞれ対応するドライブが限られていたためユーザーにとっては悩みどころとなっていた。しかし、複数の規格に対応するドライブが登場してきたため、規格選びに悩むことも少なくなった。
現在、書き込み可能なDVDメディアには「DVD-R」「DVD-RW」「DVD+R」「DVD+RW」「DVD-RAM」の5種類が存在する。「R」は一度だけの書き込みが可能であり、「RW」は書き換えが可能となっている。「−」と「+」が規格の違いで、「−」はDVDフォーラムが、「+」はDVDアライアンスがそれぞれ策定している。
規格によって書き込みの速度などに違いがあるが、これまで国内のDVDレコーダーなどは「−」が多く採用され、HPやデルといった海外のPCメーカーは「+」のドライブを搭載しているケースが多かった。規格による主な違いは表の通りだが、両対応のドライブが登場してきたため、今後は規格の違いをあまり意識する必要はなくなっていくだろう。
書き込み対応DVDメディア
規格 | 書き換え | 最大書き込み速度 |
---|---|---|
DVD-R | × | 8倍速 |
DVD-RW | ○ | 4倍速 |
DVD+R | × | 8倍速 |
DVD+RW | ○ | 4倍速 |
書き込み可能なDVDの魅力は、4.7Gバイトの大容量データをバックアップできることだ。最近ではDVDドライブを搭載したPCが一般的になりつつあるため、映像や画像の大容量ファイルでもDVDメディアで気軽にやりとりできる。
そして、DVDのもうひとつの特徴は「DVD-Video」というフォーマットでディスクを作成できる点だ。このフォーマットで作成されたDVDは、DVDプレーヤーなどで再生できる。DVD-Videoを作成するためのソフトを「DVDオーサリングソフト」と呼び、書き込み可能なDVDドライブの多くがこれを付属している。
バッファローの「DVM-L88IU2」は、DVD-R/RWおよびDVD+R/RWの書き込み/読み込みにに対応した最新の外付けドライブ。DVD-R/+Rの8倍速書き込みに対応し、IEEE1394、USB 1.1および2.0のインタフェースを装備することが特徴だ。DVDでは書き込むデータの容量も大きいため、転送速度の遅いインタフェースでDVDに書き込みを行うと予想以上に時間がかかってしまうことがあるため、IEEE1394やUSB 2.0に対応しているメリットは大きい。
DVM-L88IU2には書き込みのためのソフトはもちろん、オーサリングソフトや映像編集ソフト、再生ソフトなど多くのソフトが付属する。たいていの書き込み対応DVDドライブと同様に、CD-R/RWの書き込み、書き換えにも対応している。
DVM-L88IU2バンドルソフト一覧
機能 | 使用ソフト |
---|---|
DVキャプチャ、動画編集、VideoCD作成 | Sonic Video Wditor |
DVキャプチャ、オーサリング、DVD-Video・スライドショー作成 | Sonic MyDVD 5 |
DVD-Video・VideoCD再生 | Sonic CinePlayer2 |
音楽CD、データの書き込み | Sonic RecordNow! |
RWメディアへの書き込み | Sonic DLA(98/98SE/MeはArkSoft Showbiz、Sonic MyDVDA) |
なおDVD-RAMを読み書き可能なDVDレコーダーとの組み合わせを考えるのであれば、DVDメディアすべてに対応しているドライブを選択するのもありだ。例えばバッファローであれば、外付けタイプの「DVSM-3881U2」内蔵タイプの「DVSM-388FB」がある。
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