IXY DIGITALも500万画素に――キヤノン IXY DIGITAL 500(1/4 ページ)

» 2004年03月30日 09時00分 公開
[石井英男,ITmedia]

高級ステンレス採用で高い質感を実現

 キヤノンの「IXY DIGITAL 500」は、IXY DIGTALシリーズの最上位に位置付けられるデジカメだ。IXY DIGITALシリーズは、スタイリッシュなコンパクトデジカメとして初代機から人気を博しているが、IXY DIGITAL 500の最大の特徴は、同シリーズで初めて500万画素CCDを採用したことだ。なお、400万画素モデルの「IXY DIGTAL 450」も同時に発表されている。

 コンパクトデジカメでは、重量やコストを重視してプラスチック製のボディを採用することが多いが、IXY DIGITALシリーズは、質感の高い金属製ボディにこだわっているのが特徴だ。

 IXY DIGITAL 500では、ボディの材質として高級ステンレスの「SUS316」が採用されており、表面には「スーパーハード・セラブライト・フィニッシュ」と名付けられた超薄膜コーティングが施されている。表面はややマットに仕上げられており、落ち着いた印象を受ける。ボディの角にはアールが施されており、全体的なフォルムも美しい。

IXY DIGITAL 500のボディ材質には高級ステンレスが採用されているので、質感は高い。マットな表面仕上げも美しい

 ボディサイズは、幅87×奥行き27.8×高さ57ミリで、同時に発表された320万画素光学2倍ズーム機の「IXY DIGITAL 30a」よりも、奥行きが4ミリほど長くなってはいる。それでも十分コンパクトで、気軽に持ち歩ける大きさだ。

 本体重量(コンパクトフラッシュカードやバッテリは除く)は約185グラムで、このクラスの製品としてはやや重いが、むしろその重みが心地よく、持ったときの安定感もある。

 背面には、撮影モードダイヤルやモードスイッチ、上/下/左/右ボタン、「SET」ボタン、「MENU」ボタン、「DISP.」ボタン、「FUNC.」ボタン、イージーダイレクトボタンが用意されている。配置は、2003年3月に発売された「IXY DIGITAL 400」とほぼ同じだが、ダイレクトプリントやPCへの画像取り込みに利用するイージーダイレクトボタンと呼ばれるボタンが背面の右下に追加されている。

上面には、ズームレバーとシャッターボタン、電源スイッチが用意されている。シャッターボタンは大きく押しやすい
背面には、撮影モードダイヤルやモードスイッチ、上/下/左/右ボタン、「SET」ボタン、「MENU」ボタン、「DISP.」ボタン、「FUNC.」ボタン、イージーダイレクトボタンが用意されている

 撮像素子には、500万有効画素の1/1.8インチCCDを搭載する。レンズは、光学3倍ズームレンズ(35ミリカメラ換算36〜108ミリ相当)を搭載。また、約4.1倍までのデジタルズーム機能も装備しているので、光学3倍と合わせて最大約12倍までのズームが可能である。

 液晶ディスプレイには、1.5インチ低温ポリシリコンが採用されている。ただ、最近はカシオの「EXILIM」シリーズのように、コンパクトデジカメでも2インチクラスの液晶を装備する製品が登場しているので、もう少し大型の液晶を採用してほしかったところだ。

液晶ディスプレイの表示は鮮やかだが、サイズが1.5インチとやや小さいのが残念だ
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