スキャンサンプルは35ミリネガスリーブの1コマ。EPSON Scanのプロフェッショナルモードを使い、2400dpiでスキャンしたものだ。デフォルト、粒状低減(中)、ホコリ除去(中)の3通りでスキャンしてみた。
デフォルト設定でスキャンした画像。ネガの色再現性としてはかなり良好。中間調を少し明るくして、彩度も若干高くしてやると、プリント写真の発色に近づく。もっとも、ネガのプリント発色は、ショップやプリント機材、機材を操作する人によっても微妙に変わる。ポジと違って「正確な色」を判断しにくいことは覚えておきたい(オリジナル画像はこちら)
「粒状低減」の効果は控えめ。強度「中」では、無効のときとほとんど変わらない(オリジナル画像はこちら)
「ホコリ除去」の効果も控えめ。ホコリ検出を厳しくすると誤検出も多くなるので(ホコリではない部分も消してしまう)、控えめなくらいでよい。機能を過信せず、フィルムをきれいにしてからスキャンするのが基本だ(オリジナル画像はこちら)
スキャン時間は、EPSON Scanのプロフェッショナルモードでプレビュー/本スキャンのボタンをクリックしてから、プログレスバーが100%になって消えるまでを計測。テストPCの構成は表2の通り。
表2■計測環境
マザーボード |
ASUSTek P4PE |
CPU |
Pentium4/2.4B GHz |
メモリ |
PC2700 DDR SDRAM 1GB |
HDD |
Maxtor Diamond Max Plus 9(6Y120L0) |
ビデオカード |
ATIテクノロジーズ RADEON 9000 |
インタフェース |
USB2.0 Hi-Speed接続(Intel 845PE/ICH4) |
アプリケーション |
Adobe PhotoshopElements2.0 |
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プレビューは画像が表示されてCCDがリターンするまでの時間。画像表示だけなら約8秒。小さい原稿や低解像度は言うに及ばず、A4や高解像度でも高速だ
35ミリネガスリーブのスキャンも全体的に速い。サムネイル化の範囲(大中小)は、速度にはほとんど影響しない。画質改善機能の「ホコリ除去」を有効にすると遅くなるが、トータル時間はマシンパワーにも左右される
35ミリポジスリーブのスキャン時間も、ネガと同じ傾向だ。一般的に、フィルムスキャンはネガよりポジのほうが速い
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