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» 2004年07月27日 11時46分 UPDATE

自作PCユーザーのための夏休み工作教室:第1回 ハンダこての基本操作から始めよう (1/3)

夏休みの課題といえば、定番は電子工作。しかし最近はできあがりの基板を組み立ててはい終わり、というものばかりで、いにしえのIT戦士としては何とも物足りない。やはり基本は「ハンダ付け」から始めなければ! ということで、自作PCユーザーのための工作教室、開講です。

[小林哲雄,ITmedia]

夏だ! 宿題だ! 電子工作だ!

 昔は「電子工作」と言えば、ハンダこてを握って……というのが一般的だったが、今はモジュールを組んでハイおしまいの世界で、実のところあまり面白くない。初心に帰ってハンダ付けと格闘、あるいは未来のIT戦士を担う子供の夏休みの課題の手伝い、はたまた実用的な補修としてハンダこてと戯れるのはどうだろうか? 夏休み期間中毎週、ちょっとした工作を紹介してみたい。

 第1回からいきなり難しいことにチャレンジしても「やってられないよ!」と投げ出してしまいかねない。そこでまずは秋葉探索をかねてパーツを買ってきて練習&実践といこう。

 秋葉でパーツを買うというとショップは色々あるが、今回は入門を目的としているので秋月電子通商千石電商である。ラオックスの裏通りにあるのでまあまあ行きやすいし、パソコンショップも多いため、秋葉を訪れた際にはよく行くところだ。

 秋月電子通商は以前はフツーのジャンク屋だったのが、今ではオリジナルのキットも出しており、ふらっとのぞくには楽しいお店となっている。また、ディープでレアなパーツや、スポット激安商品も売っており侮りがたい。

 もうひとつの千石電商は電子パーツ屋さんのカテゴリに入るが、秋葉のパーツ屋としては何でも扱う部類のお店で、パーツもあれば工具もあればキットもあるなど、幅広い品揃えが人気だ。最近はロボット人気ということで、サーボやギアなども扱い出しているようだ。

 電子工作ということで、まず必要となるのは工具だ。最小限という観点で言うと

  • ハンダこて
  • ハンダ
  • ラジオペンチ
  • ニッパ

を買ってくる必要があるだろう。ドライバはさすがに持っているだろうし、カッターやハサミのない家もないだろうから、ともかく最小限となるとこれだけは欲しい。もちろん、これらは先ほどの千石電商でも購入できる。別のショップで買ってもよいが、品揃えと価格ではなかなか勝てる店はないと思う。

ki_kousaku01.jpg 筆者が持っているハンダこて、ラジオペンチ、ニッパ、年季の入ったこて台などなど

 ハンダこては30ワットクラスのものが適当だ。また、できるだけ「上等の」ハンダこてを買って欲しいというのが本音だ。というのは安いハンダこてはこて先がやや太く、耐久性も悪いので、電子パーツを扱うにはやや厳しい。一見お買い得に見える、ハンダこてやラジオペンチなどがセットになっているものはやめておこう。

 筆者としては、太洋電機産業(goot)のセラミックヒーターのものがコストパフォーマンス的にオススメだ。また、こて先だけも売っているが、はじめから細いこて先が付いているものを買うほうがよいだろう。ちなみにgootの場合「レッドチップ」と書いてあるのが高耐久のものだ。今回はニクロムヒーターの30ワット(850円)を購入した。

ki_kousaku02.jpg 今回購入したハンダこて
ki_kousaku12.jpg こて先はなるべく細いものを選ぼう

 また、セット品にはハンダも付いているが、こちらも別途ハンダを買うことをおすすめしたい。ずばりおすすめは日本アルミットのハンダで、これを使うと腕がよくなったと錯覚できるぐらいハンダのノリがよい。

 太さは各種あるが、電子工作ならφ0.8(ミリ)、IC関係を主体ならφ0.65(ミリ)がおすすめだ。電子工作でもφ0.65を使ってもかまわないが、ハンダの送り量が多いのでチョット面倒になる。

 ただし、これらの別売りハンダは分量が多いので、まず使い切れない。このため「小分け」にして袋入りで売っているものを使おう。今回は千石電商でバラ売りしているハンダ(φ1.0:100円、φ0.8:80円)を買ってきた。

ki_kousaku03.jpg 購入したハンダ。この程度の分量で十分

 ハンダには色々と種類があるが、電子工作では「すず60%」と書いてあるものを買うのが最低条件だ。このほか、最近は環境にやさしい鉛フリーハンダが売られているが、これは技量を要求するので、入門では避けたほうが無難だろう。

 ラジオペンチとニッパは500円位から売っている。細かい作業と耐久性を考えると、ホーザンを買うのをおすすめしたいのだが、価格が高い。100円ショップでもニッパ、ラジオペンチを売っているが、サイズが大きく、実際の作業で困ると思う。今回は千石電商で売っていたラジオペンチ(500円)、ニッパ(850円)のものを購入した。

ki_kousaku04.jpg ラジオペンチとニッパは、なるべく小ぶりのものを選ぼう

 さて、工具が一通り揃ったところで、秋月電子通商で工作用のパーツを購入する。左手奥下あたりにおいてある抵抗袋(100円)を何でもいいから1袋購入する。ハンダ付けの練習用だ。今回は「1/6ワット 0Ω」を購入したが、細かな作業の練習用としてはこれがよい。

 そしてレジカウンタの手前にあった、ユニバーサル基板の小さいやつ「片面ユニバーサル基板Cタイプ」(70円)を一つか二つ、そしてキットコーナーにある「1.5V電池☆白色LED投光キット」(500円)を購入した。なお、これらは通販でも購入できる。

ki_kousaku05.jpg 秋月電子通商の1.5V電池☆白色LED投光キット(左)とユニバーサル基盤(右下)。袋に入っているのが抵抗(右上)

まずはハンダ付けの練習

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