100円ショップでニッパやペンチを揃えてみる自作PCユーザーのための夏休み工作教室:番外編(2/2 ページ)

» 2004年08月09日 16時40分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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 で、これは単独では使わない。最近は環境にやさしいセルローズスポンジが普通に売っているので、これを買ってこようかと思ったが売っていなかった。このため、代わりに買ってきたのが「セルローズふきん」だ。厚さが8ミリぐらいしかないが、別に厚みが足らなければ2枚重ねにすればよい。実際2枚重ねにするといい感じである。

100円ショップで買ってきたセルローズふきん。小鉢に比べるとかなり大きめ
セルローズふきんを2枚重ねて小鉢に装着

 また、スポンジの角でこて先をこすると、こて先に付いた余計なハンダや酸化物を取るのに都合がよい。2枚目は一部しか敷かずに段差をつけてやるとか、2枚目に四角い切り欠きをつけると清掃能力がアップしてよさそうだ。筆者が普段使っているこて台も、わざわざ中央で分割されている。

このように段差を付けてもよい

 千石電商で売っているような簡易版こて台「ST-30」(270円)とさほど変わらない価格だが、ST-30はどちらかというと非常用のような作りなので、まだ陶製こて台の方が見栄えがよいかもしれない。

 なお、これに加えて工具箱も買っておくと散らからなくてよいだろう。持ち手も付いて、都合がよさそうなものを売っていたのだが、中を見たら仕切りがあり、ハンダこてが入らないものだった。大型の密閉容器(いわゆるタッパ)などでもよい。

 次回で使うものなのだが、USBケーブル類も全国的に安いので素材としては結構よい。特にACアダプタケーブルとして欲しい、細いケーブルを買うなら100円ショップが一番安い。ただ、内部仕様に関しては首をかしげるところがあるが、これは次回述べる。

テスターがあるとやっぱり便利

 最小限の工具では取り上げなかったにもかかわらず「普段使っているもの」の中に入れておいたのがテスターだ。最近はテスターとは言わず、温度などいろいろな測定ができるので「マルチメーター」というらしい。

 「かつてのラジオ少年」の時代のテスターは大きいメーターのアナログ式ばかりであったが、最近はデジタルマルチメーター(DMM)も安い。10年以上前にハンディテスタが欲しいよなぁと買ったのは、ポケットタイプの「YOKOGAWA 7536 01 POCKET DMM」(4200円)。このほか第1回で紹介した、秋月電子通商で購入した「GBW-102」(1200円)などを持っている。

 GBW-102も安いが、もうちょっと大きくてもよいなら「MAS-830L」が1100円で購入できる。これに熱電対(精度のよい温度センサ)が付いた「MAS-838」が1400円と、比較的低価格で買える。

秋月電子通商で購入したMAS-838

 安いDMMは計測器としての精度にはやや疑問を感じるものの、電子工作でもっとも使う機能は計測ではなく、むしろ導通チェッカとしてだろう。

 DMMにはたいてい導通チェッカー機能が付いており、一定抵抗以下でブザーが鳴る仕掛けが付いている。ハンダ付けのチェックや、「このパターンの先はどこにつながっているのだ?」という確認に結構役立つ。導通チェッカー程度ならば自作してもよいのだが、千石電商でキットが1750円もしたので(通販メニューには載ってない)、それならば買ったほうがよいだろう。

 ところで、自作PCユーザーとしてテスターが活躍するのは「ホントに電圧来てるの?」というところで、たとえば夏の電力消費増加で100ボルトが来ていないとき(電圧不足が原因で起きるパソコンの動作不良は自作機ではありがちなトラブル)や、ドライブなどで利用される5/12ボルトの電圧をチェックするといった用途で、それなりに活躍する。

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