では機能や使い勝手を見ていこう。
一番のポイントはなんといっても2.5インチの液晶パネル。液晶パネルを2.5インチに大きくしたにもかかわらず光学ファインダは搭載しているし、ボディのサイズも2.0インチパネルを使っていた前モデルから変わらないというのがこだわりだ。液晶パネル設計時に光学ファインダ用のスペースをあらかじめ用意したおかげだという。個人的には光学ファインダはなくてもいいと思うが、あえて搭載してきたところがこだわりだろう。
ただ、液晶パネルが大きくなった分、液晶パネルの上にあった撮影と再生ボタンが右側に移動し、さらにMENUなどのボタンも小さくなってしまった。パネルサイズの犠牲になったともいえるわけで、ちょっと残念な点だ。慣れれば大きな問題ではないけれども。
それ以外の基本的な使い勝手は相変わらず優秀。
まず電源。上部にオン/オフがあるが、慣れたら背面の撮影・再生ボタンを使おう。ダイレクトオン・オフ機能をオンにすると、この2つのモードボタンがそのまま電源オン、電源オフとしても機能するのだ。
電源オフ時に撮影モードボタンを押すと撮影モードで電源が入るし、撮影モード時に再度このボタンを押すと電源がオフになる。再生モードボタンも同様で、これは感覚的でなおかつ素早い操作ができて便利。だが不用意に押してしまうこともあるので、この辺はあれこれ試してから、上面の電源スイッチとうまく使い分けるようにするとよい。
設定によってダイレクトオンのみ使用、ダイレクトオン・オフの両方を使用、両方とも使わないのどれかを選べる。
それ以外のボタンは必要最小限だが、円形十字キーの上はフォーカスモード切替、下は発光モード切替に割り当てられており、左右キーは好きな機能を割り当てられる。露出補正や撮影モード、ホワイトバランスあたりが妥当なところか。
フォーカスモード切替や発光モード切替の結果は画面にアイコンで示されるが、一瞬だけ吹き出しがでてアイコンの解説をしてくれる(アイコンガイド機能)ようになった。こういうちょっとした親切さは歓迎したい。
右下の小さなメニューボタンを押すと画面にメニューが現れる。メニューはタブで3つに分かれているが、撮影環境関連の項目はすべてひとつのタブに入っており、なんと4ページ分もある。増えすぎて目的の項目にたどり着くのが困難になってきた。撮影設定の中に、撮影モードや画像サイズ、露出補正やホワイトバランスやISO感度、彩度やコントラスト、グリッド線表示などすべてが詰まっているからだ。そろそろ見直しが必要な時期だろう。
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