KNV201は、もちろんPC切り替え器と連携させることもできる。今回は2チャネルPC切り替え器である、ラトックシステムズ「REX-210」を使用してみた。
PC切り替え器と組み合わせることで、2台のマシンと2組の入力デバイスを“たすきがけ”で利用できるようになる。これにより、入力機器を1組だけ2台のマシンで使うといったことや、キーボードは1台だけしか使わないがマウスを2種類使えるようにするといったことが可能だ。
とりあえず導入してみたのであれば、一般PCユーザーにも活用できそうなシチュエーションを無理矢理にでも考えてみよう。
上記で述べた教育現場での活用方法の単なる家庭版だが、親から子供、息子あるいは娘から親へといった、家族間でPCを教える場合「違うよ、ここはこのように操作するんだよ」と教える側が操作のために席を入れ替わる必要がなくなる。うーん。
普段は文字の入力がしやすいお気に入りのキーボード、例えば独立したファンクションキーや方向キーなども省かれたモデルもある「Happy Hacking Keyboard」を使用し、ゲームの時はコマンド割り当てのためにファンクションキーが欲しい、そしてトラックボールを使用したい、またゲーム用途だけではなく、デザインや製図、映像・音楽編集などを行うといった場合に、スイッチ一つで入力環境を排他的に切り替えられる。うーん。
グラフィックスカード増設や、デュアル出力が可能なグラフィックスカードの搭載、あるいはLAN接続でデュアル出力環境を構築できる「MaxiVista」(レビュー参照)などを使いたくない、あるいは使えないという環境のユーザーには、KNV201でクローンモードのデュアルディスプレイ環境が構築できる。うーん。
ここまで読んでいただいた鋭いユーザーであれば「USB機器とハブを使えばいいのでは?」とお感じになられているであろう。その通り。
ただし、PS/2機器でなければならない、しかもUSBやPS/2分岐ケーブルでは同時に有効になっているため誤操作も考えられるから、接続したまま楽に排他使用できるようにしたいというユーザーも中にはいることとは思われる。
残念ながら筆者は「これぞ!」というような活用方法が思いつかなかったのだが、PS/2機器排他切り替えができる機器もごく限られるだろうとも思うので、何かにひらめいたユーザーは一つお試しいただきたい。
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