バッファローからWi-Fi 7(IEEE 802.11be)に対応した無線LANルーター「WXR18000BE10P」が発売された。実売価格(税込み)は6万円弱〜6万円台半ばだ。
Wi-Fi 7は2023年12月に改正/施行された電波法施行規則によって、日本国内での利用が可能になったばかり。技術向上と法規制見直しによって到達した最高速度46Gbps(理論値)は、どうやって実現したのか。そして本機は果たしてどれほどのスループット(実効速度)を叩き出すのか――実機を使って検証してみよう。
無線LANの高速化と電波関連の法令(日本でいえば「電波法」と同法に関連する省令/規則)は、切っても切り離せない関係にある。
元々、無線LANでは2.4GHz帯のみが使用されていたが、日本では2001年頃から5GHz帯の一部が利用可能となり、「デュアルバンド時代」が幕を開けた。そして2022年9月、6GHz帯の一部も利用可能になり、2.4GHz/5GHz対応のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に6GHz対応を加えたトリプルバンドの「Wi-Fi 6E」が登場している。
さらに2023年12月、この6GHz帯において規制緩和が行われ、Wi-Fi 7で盛り込まれた320MHz幅での通信が可能となった。
つまり、Wi-Fi 7が日本国内で合法的に利用できるようになってから、まだ5カ月ほどしかたってない。
にも関わらず、バッファローは2024年1月、Wi-Fi 7対応かつ「Wi-Fi CERTIFIED 7」の認証を取得した無線LANルーターを発売したわけである。
法令改正から時間を置かずに発売されたWi-Fi 7ルーターの実力はいかほどのものだろうか。
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