IDC、PC出荷予想を下方修正――日本の回復の遅れが一因に

» 2005年03月24日 08時45分 公開
[ITmedia]

 2005年の世界PC出荷は、日本の回復の遅れなどが足を引っ張る形で予想よりも若干低い伸びにとどまる見通しだとして、調査会社IDCが3月23日発表した報告書で見通しを下方修正した。

 今年の世界PC出荷についてIDCは、昨年11月の時点で10.1%の伸びを予想していたが、今回これを9.7%に引き下げた。出荷台数は1億9540万台、出荷額は5.3%増の2090億ドルを予想している。

 しかし需要が今年後半にずれ込む形で、2009年まで年率8%強という長期的な成長予想は維持、2009年には出荷台数2億7300万台、出荷額2450億ドルに達すると見込んでいる。モバイルの普及、古いシステムの入れ替え、浸透拡大などが牽引する形になるという。

 日本は昨年12%の伸びを示し比較的堅調に成長したが、今年の伸びは5%を割るとIDCは予想。コンシューマーと公共セクターがまだ回復しておらず、この分野は今年を通じてほぼ横ばいにとどまると分析している。

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