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» 2005年05月06日 17時19分 UPDATE

133Gバイトプラッタ、NCQ対応の「Barracuda 7200.8 SATA NCQ」を試す (1/2)

250Gバイトで大容量化の波も一息ついた感のあった3.5インチHDDだが、ここにきて133Gバイトプラッタの採用製品が増え、コンシューマー市場でも400Gバイトの製品が登場しつつある。今回は最大容量に加えて「NCQ」にも対応したシーゲイトの最新HDDを試して見た。

[坪山博貴,ITmedia]

400Gバイト、Serial ATA 2.0、そしてNCQ

 シーゲイトから登場したBarracuda 7200.8 SATA NCQは、200Gバイトから、250G、300G、400Gバイトといった大容量モデルが用意されたSerial ATA対応の3.5インチHDDのシリーズ。

 シーゲイトにしては珍しくスペックシートでプラッタの枚数やヘッド数を公開していないが、ていねいにも「3枚プラッタソリューション」と銘打っているため、少なくとも400Gバイトモデルでは133Gバイトプラッタを採用していることになる。

 インタフェースはSerial ATA 2.0 Phase1対応となり、NCQ(Native Command Queing)もサポートする。残念ながら最大転送速度300Mバイト/秒のSerial ATA 2.0 Phase2には未対応だが、内部の転送速度とのバランスから考えると現状では実効性に乏しいため、とくに気になる弱点とはならない。

 そのほか、主なスペックとしては7200rpm、内部転送速度最大95Mバイト/秒、連続転送速度最大65Mバイト/秒と、カタログスペック上はここ数年の主流である80Gバイトプラッタ製品を10%ほど上回る。キャッシュメモリはシリーズ全製品で8Mバイト。

 動作音はシーゲイトの製品らしくうまく抑制されている。ランダムアクセス時でもヘッドのシークに伴う耳障りな動作音は控えめで、いわゆる「くぐもった」感じになっている。現在ほどんどのベンダーで流体軸受けが採用されているおかげで、HDDの回転音は軒並み小さくなっているが、シーク音まで含めて評価しても本製品は「より静かなHDD」と評価できる。

60Mバイト/秒を余裕で超える

 ではパフォーマンスをチェックして見よう。検証に使用したのは以下の機材だ。

CPUAthlon 64 3200+(Socket 939)
マザーボードA8N-SLI
メモリPC3200/256Mバイト×2
ビデオカードGeForce 6600GT 128Mバイト
OSWindows XP Professional SP2

 NCQの効果もチェックするため、Sirial ATA Phase2に対応しているnForce4マザーを利用している。Barracuda 7200.8 SATA NCQは最大容量の400Gバイトの製品を用いた。なお、比較用に80Gバイトプラッタ世代のMaxtor DiamondMax Plus9 250Gバイト(シリアルATA1.0対応モデル)を使用している。

kn_braccfg.jpg nForce 4のSerial ATAコントローラではNCQのONとOFFがドライブ単位で設定可能。今回はNCQ ONとOFFの両方で検証を行っている

(Mバイト/秒)Barracuda 7200.8(NCQ ON)Barracuda 7200.8(NCQ OFF)Maxtor DiamondMax Plus9
Drive Index585952
順次読込み666757
順次書込み676657
ランダム読込み474741
ランダム書込み454748
アクセスタイム(ミリ秒)667
Sandra2005

(Mバイト/秒)Barracuda 7200.8(NCQ ON)Barracuda 7200.8(NCQ OFF)Maxtor DiamondMax Plus9
XP Startup8.97 8.96 9.43
Application Loading7.34 7.24 7.08
File Copying38.59 38.59 38.56
General HDD Usage6.11 5.97 5.73
PCMark04

 まずSandra2005だが、やはり目立つのは順次読書き。66〜67Mバイト/秒と60Mバイト/秒を超える速度を記録している。80Gバイトプラッタ世代のHDDのほとんどが60Mバイト/秒に届くか届かないか程度だったので、この性能は明らかに133Gバイトプラッタの効果だ。

 ランダム読書きではNCQ OFFの状態で高速になる結果になった。また、ここでは80GバイトプラッタのDiamondMax Plus9にも書込みで劣るものの、読込みにおいて圧倒的優勢となっている。やはり総合的な性能は高いと言えるだろう。このことは総合成績を示すDriveIndexの結果からも導くことができる。

 PCMark05ではXP Startup以外でDiamondMax Plus9を上回った。ここではNCQ ONのほうが良好なスコアとなっており、ランダムアクセスでのNCQの効果が見て取れる。

ストライピング利用でもストレートに性能向上

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