完成した1分BOX、あまりに簡単にHDDを装着できたので取り付け具合も心配したくなるのだが、上蓋とケースの接合部はしっかり閉じられており、面合わせのゆがみなどもない。ほどよく良好だ。軽く本体を揺すってみたりもしたが、内部でHDDがずれたりといったこともなかった。
起動からの表面温度を計測することで放熱性も確かめてみよう。起動から5分後に15Gバイト分のデータを転送(約15分)し、転送完了後に1分BOXに保存したMPEG-2動画データの再生を10分間続け、その後はそのままアイドリング状態のまま放置した。結果は以下の通り。
PC起動直前 | 28.8度 |
5分後 | 29.8度(データコピー開始) |
10分後 | 31.8度 |
15分後 | 32.1度 |
20分後 | 33.0度(データコピー終了/MPEG-2ファイル再生開始) |
25分後 | 34.1度 |
30分後 | 34.4度(MPEG-2ファイル再生終了/アイドリング状態で放置) |
35分後 | 34.4度 |
40分後 | 34.8度 |
45分後 | 34.8度 |
50分後 | 34.2度 |
コピーを開始してからは当然温度が上昇してくるが、それほど急激というわけではないイメージだ。ただし、ファンレス仕様であるためか冷める速度はやや遅く、MPEG-2動画の再生を終了したあとも35度前後を20分近くキープしていた。
1分BOXはHDD外付けケースとしては平均的な価格帯となる、実売3600円前後で販売されている。HDD組み込みのためのギミック搭載を考えるとそこそこな価格であるといえよう。もちろんHDDケースに組み込んだHDDを頻繁に着脱するかと言われれば言葉に詰まるが、HDDを組み込む“最初”を非常に楽できること、これを付加価値として評価したい。
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