さて、WiNDyのケースを紹介するときには、個人的によく値段の設定が適正かどうかで悩む。このJULA Type i945は、電源レスのモデルで5万8065円(WiNDy Onlineの税込み価格)、今回試用した550ワットの電源付きのモデルだと7万3815円する。ちょっとしたPCなら液晶ディスプレイ込みで買えてしまうような価格のベアボーンというのはどうなのか……ということである。
「そんなの買う人次第デショ」と言い切ってしまえばそうなのだが、今回のJULA Type i945における静音性や冷却性能を見る限り、金額なりの価値はあるように思った。「SST-TJ06」との差が結構あった、ということも個人的な心理状況ながら理由の1つとしてある。そして、電源が載せ替えられるというのもポイントは高い。
惜しむらくはケースだけ残してマザーを交換したくなったときに、この手の特殊なマザーを入手しにくいことかもしれない。もっとも、JULAに比べたらAOpenのベアボーンはほどほど安い傾向だから、AOpenの一連のベアボーンキットを買ってきてマザーだけ取り出して使うという手もある……とはいえる。無駄といえば当然無駄だが、それだけ、入手すれば愛着が沸きそうと思ったわけである。
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