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» 2006年02月24日 18時43分 UPDATE

アートから、PC周辺機器や家電の明日を見る──「エレクトリカル・ファンタジスタ 2006」 (2/2)

[岩城俊介,ITmedia]
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今すぐ商品化して欲しい「Mutant Critter」、そして過激なゲーム機「PainStation」

 「Mutant Critter」は、キャラクターグラフィックスをアートに昇華させる企業「フリフリカンパニー」によるプロジェクト兼クリーチャーである。

 かぶせることであらゆるものを毛むくじゃらな動物に変えてしまうというMutant Critter。身近なところでiPodから、ギターケースやソファまで毛むくじゃらに変化してしまう。

photo 心地よい手触りの毛が生えている「Mutant Critter」たち。iPodから、ギターケースやソファなどはもちろん、手に触れる機会の多いインプットデバイスや、無機質なPC・外付けデバイスを覆う種類なども想定できうるだろう

 最後は「PainStation」。ドイツ・ケルンベースのテクノロジーアーティストグループ ////////fur//// による、マジかよ! な機器だ。

 ビジュアルとサウンド、少々の振動でしか体験できないコンピュータゲームに「第X感を」というテーマで創造されたPainStation。アーケードゲームのような筐体に、画面とコントローラのほか、手のひらを乗せておくデバイスが実装される。Painとはつまり痛み。ゲーム展開に合わせて、熱、電気ショック(!)、ムチ打ち(!!)、といった「罰」が下される仕掛けが備わっている。

 デモ機として用意されるのは、コンピュータ黎明期のゲームとしてよく見かけるテーブルテニスふうゲームだ。ゴールされた位置に合わせ、ムチ/電気ショック/熱が手のひらをお仕置きする。

 会場ではその本機を実体験できる。しかし主催担当氏によると「プレイ中にけがをする可能性もあるので、それをご了承いただける方のみ体験してください」とのことだ。

photo その危険さから、ドイツのみならぬ、ヨーロッパ、米国でも話題となるも、その後長く封印されていたという「PainStation」。プレイ中は左手をデバイス上に乗せる(右上)。ちなみに乗せていないとゲームが続行できないスイッチ付きである。ゲーム進行に合わせてお仕置きがある(左中、右中)。ノリのよい////////fur////スタッフ。「お? この名前? ソ○ーからちょっとしかられたさ」とのこと(左下)。痛々しいお仕置きの跡もビデオで流れていた……(右下)

 なお特別イベントとして25日(土)19:00より、「////////fur////」によるプレゼン・デモンストレーション(料金:1500円、展示会チケット持参:1300円)が実施される。


 このほか、「お仕置き」をする携帯電話を生み出したメディア芸術家 Crispin Jones氏による「気持ちをコントロールする心理機能」搭載の腕時計や、先端自動翻訳・言語処理テクノロジーを盛り込みつつ、ちょっとずれたユーモア感を生み出す伝言ゲーム「MisLeading MisReading」、音声や温度に反応し、まるで生きているかのように多彩な様相を見せる彫刻「モルフォタワー」などが展示されている。

 エレクトリカル・ファンタジスタ 2006の開催期間は2006年2月24日から3月14日(11:30−19:00、会期中無休)。会場はBankART Studio NYK(神奈川県横浜市中区海岸通3-9 みなとみらい線「馬車道駅」徒歩4分、JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」「関内駅」徒歩10分)、料金は500円(小学生以下は無料)。

 25日の「////////fur////」によるプレゼン・デモンストレーションのほか、「PARO」開発者 柴田崇徳氏、「tabby」開発者 植木淳朗氏、慶應義塾大学環境情報学部教授 稲陰正彦氏によるフォーラム『「感じるIT」「癒しのIT」が日本ブランドをつくる』(3月12日 19:30より)、PBJ代表取締役 高橋正敏氏、ソリッドアライアンス取締役 越田憲治氏によるフォーラム『デザインがIT機器をリアルに正しいものに変えています』(3月9日 16:00より)など、横浜から生まれつつあるプロトタイプやビジネスモデルを参加企業や芸術家自身がプレゼンを行う、“新しいものづくりが見える”フォーラムが開催される。料金は事前登録により無料。登録申し込みは当イベントのWebサイトから行える。

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