Parallels、「OS X内でXPを動かせる」Intel Mac用仮想マシンにサウンド機能を追加

» 2006年04月13日 06時38分 公開
[ITmedia]

 Intel Mac初の仮想化ソフトであるParallels Workstation 2.1 for Mac OS Xのβ3がリリースされた。今度は初めてサウンドがサポートされている。

 開発元のParallelsによれば、Mac版Parallels Workstationのβテスターは現在では約5万人に増えており、多くのバグ修正が施された。

 サポートされるサウンドサブシステムは、標準的なIntel 82801 BA/BAM AC'97 Audio Controllerで、現在は再生のみサポート。バーチャルマシン設定の「Add」でSoundを選択して追加する。

 今回のアクティべーションキーは、β2と同じで、新規に申請する必要はない。

 Parallels Workstation for Mac OS Xの通常価格は49.99ドルだが、プリオーダー価格は10ドル安い39.99ドル。

 このほかの改善点は次のとおり:

  • Macがスリープ解除されたときにParallels Workstationがリスタートする問題が解消された
  • 複数の仮想マシンを動作させているときのにカーネルパニックを起こすバグを解消
  • 速度と性能の向上
  • ゲストOSのアイドル時のCPU消費は1〜2%になった
  • ネットワークのブリッジにおける問題を解決
  • 特にMacBook ProにおけるWi-Fiサポートの改善
  • マウス同期ツールの改善
  • キーボードマッピング、キーリピートのバグフィックス
  • CD/DVDの読み込み問題解決

 サウンドやビデオの品質に関してはまだ幾分不具合が見られるが、動画も含めて実用的なスピードで動作しており、Windows XPの動作に関して、Boot Campの「もう1つの選択肢」となっている。たとえば、GyaOなどのWindows Media Playerを使った動画も、動きの少ないアニメ作品などでは極端なフレーム落ちもなく再生できるようだ。

 USBは「非常に近いうちに」サポートされる予定だという。また、ディスクイメージの作成、変換を行うImage Toolsも同様に、近くサポート予定としている。

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