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» 2006年06月22日 09時00分 UPDATE

ダイレクトPC最前線:タフで軽量12時間。光学ドライブまで内蔵する“モバイルファンタジスタ”──松下「Let's note LIGHT CF-W5」 (1/2)

“軽量/長時間/タフ”が特徴の松下電器産業「Let's note LIGHT」シリーズ。その中で光学ドライブを内蔵しながら約1.2キロを実現した最軽量2スピンドルモバイルノートPCが「CF-W5」だ。

[兼子忍&ダイレクトPC取材班,ITmedia]
photo 松下電器産業「Let's note CF-W5」。店頭モデル(CF-W5KW8AXR/Officeなしの場合)の実売価格は24万5000円前後(+D Shoppingで最安値をチェックする)

 松下電器産業「Let's note LIGHT」シリーズがモバイルPCユーザーから高い支持を得る理由は、モバイルPCに欠かせない「軽量/長時間/タフ」の要素を漏れなく満たしているからだ。そして、ユーザーの多彩なニーズに応えるラインアップを用意する点も人気を支える大きな理由に挙げられる。

 今回取り上げる「Let's note CF-W5」は、外出先でも光学ドライブを含めてスマートに活用したいユーザーに強くアピールする、B5ファイルサイズの軽量2スピンドルモデルだ。なお本機にはLet's noteシリーズで唯一、Office Personal Edition 2003プリインストールモデル(CF-W5KW8HXR:実売27万円前後)が用意されていることからも、ビジネスユーザーにとくに訴求したいことがうかがえる。

見た目は変わらないが、中身は最新プラットフォームにリニューアル

ベンチマークテスト
●PCMark05(Build 1.1.0)           
PCMarks 1355
CPU 1776
Memory 1382
Graphics 467
HDD 3016
●MobileMark 2002(Patch 2)
Performance Rating 167
Battery Life Rating 360分
●FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3
High 1036
Low 1932
いずれのテストスコアも試作機のため製品版とは異なる場合があります。

 デザインこそ従来モデル「CF-W4」(関連記事参照)からそのまま引き継いでいるが、基本システムにNapaプラットフォームを採用し、最新のモバイルノートらしい仕様にアップデートされたのが大きなポイントだ。

 具体的に従来モデルとの変更点を確認していくと、CPUはFSB 400MHzの超低電圧版Pentium M 773(1.30GHz)から、FSB 533MHzの超低電圧版Intel Core Solo U1300(1.06GHz)に、チップセットはIntel 915GMS ExpressからIntel 945GMS Expressとなった。メモリは512Mバイトをオンボード搭載する点に変更はないが、メモリモジュールがPC2-3200からPC2-4200に変更され、メモリアクセス性能の向上を果たしている(記事初出時Intel Core Duoとありましたが、正しくはIntel Core Soloです。おわびして訂正いたします)。

 もう1つの見どころは、バッテリーライフが大幅に強化されたことだ。従来モデルでも最大約8時間という、2スピンドルノートPCとしてはかなり長時間のバッテリー駆動時間を達成していたが、本機は消費電力の少ないNapaプラットフォームと、1セルあたり2850mAhとなる新開発の大容量バッテリー(5700mAh)を採用し、バッテリー駆動時間を従来モデルより4時間も長い、最大約12時間にまで延長された。しかも約1199グラムという本体重量は従来モデルから変わっておらず、同クラスの製品として世界最軽量(2006年6月現在)の看板を掲げたまま、駆動時間の大幅強化を果たしたことになる。

si_w5-10.jpgphoto ACアダプタは従来機と変わらず、RやTシリーズと共通となる(写真=左)。サイズは40.2(幅)×88.3(奥行き)×27.4(高さ)ミリで重量が約215グラム(いずれも実測値)。メモリはオンボードで512Mバイトを実装し、底面のMicro DIMMスロットを使うことで最大1Gバイトまでの増設に対応する(写真=右)

photo 1024×768ドット(XGA)表示対応の12.1インチ液晶パネルを採用する。やや視野角が狭い印象で、下方向が暗く、上方向が白くなる傾向が見られた(評価機の場合)

 実際の利用例として「新幹線などの移動時に映画DVDを視聴する」と想定し、光学ドライブは常時稼働(かなり電力を消費する)で液晶輝度も最大で試した(あまり意味はないが無線LANもオンにした)。結果は映画2本を鑑賞できる4時間9分だった。

 モバイル時には無線LANを利用することも多いし、液晶パネルの輝度もやや明るめにする方が作業しやすい。そのため12時間という公称値通りのバッテリー駆動時間を得るのは難しい。しかし、かなり電力を消費する光学ドライブを常時稼動した状態で4時間以上の連続駆動が可能となれば、通常の使い方ならバッテリー駆動時も十分な作業時間を確保できるだろう。ちなみにMobileMark 2002(Patch 2)では6時間動作した。

光学ドライブを内蔵しながら、1スピンドルタイプのT5と同じ本体サイズを実現

photo 右パームレスト部に光学ドライブを備える。2スピンドルノートPCでよく採用される、本体横から操作する一般的なトレー式のドライブよりやはり使い勝手はよい

 本体に光学ドライブを内蔵する2スピンドルノートPCは、一般的にHDDのみを搭載する1スピンドルノートPCに比べると厚みが増してしまう。しかし本機は、モーターやピックアップなど主要な部品を内蔵したドライブユニットを本体に直接組み込んだ独特の構造を採用し、DVDスーパーマルチドライブを内蔵しながら、1スピンドルモデルの「Let's note LIGHT CF-T5」(レビュー参照)とまったく同じ268(横幅)×210.4(奥行き)×24.9〜44.3(高さ)ミリというサイズを実現している。

 ドライブユニットの外装を省略できる構造は、本体の軽量化に果たす役割も大きい。本機のドライブユニットは約59.5グラムだが、一般的なトレー式のスリムドライブと比べて30%も軽量である。メディアの出し入れはドライブのカバーを兼ねるパームレストを上に跳ね上げて行う。

 パームレストがドライブカバーを兼ねる構造はパームレスト部分の剛性不足も心配されるところだが、実際に手を乗せてもたわみなどは一切なく、十分な強度が確保されている。なお、DVDスーパーマルチドライブの性能は前モデルから変更はなく、記録速度は2倍速DVD-RAM記録/4倍速DVD±R記録/2倍速DVD-RW記録/2.4倍速DVD+RW記録となる。2層DVD±R記録はサポートされないが、モバイルユース中心に利用するならとくに不満を感じることはないだろう。

松下電器産業「Let's note LIGHT CF-W5」

松下電器産業「Let's note LIGHT CF-W5(Officeモデル)」

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