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» 2007年03月14日 10時10分 UPDATE

ちょっと気になる入力デバイス:Mac印のミニキーボード――PFU「HHKB Lite 2 for Mac」

ユーザーに身近なキーボードとマウスは、星の数ほど発売されている。その中から、気になる一品を360度チェックする。

[王深紅,ITmedia]

Happy Hacking Keyboard Lite 2+Macキット=HHKB Lite 2 for Mac!?

 法人用途では、KIOSK端末をはじめとしたソリューションベンダーとして名が通っているPFUだが、個人向けではドキュメントスキャナのScanSnapシリーズや、ここで紹介するHappy Hacking Keyboardシリーズがおなじみだ。

0703hhk01.jpg0703hhk02.jpg HHKB Lite2 for Macの日本が配列かな無刻印モデル(写真=左)と英語配列モデル(写真=右)のパッケージ

 最近では、シリーズ生誕10周年(2006年12月)を記念した限定モデルとして、輪島塗キートップを採用した52万5000円の「HHKB Professional HG JAPAN」ヘアライン加工を施したアルミシャーシを取り入れた26万2500円の「HHKB Professional HG」といった、“キワモノ”製品のリリースが続いていたが、2007年1月25日にはシリーズ11年目で初となるMac専用キーボードが登場した。

 “Mac専用”をうたうHappy Hacking Keyboard Lite 2 for Mac(以下、HHKL2 for Mac)だが、実のところPC用としても利用可能だ。Windows搭載PCに接続するとalt/optionキーがAltキーに、Commandキーが半角/全角キー、PFUロゴキーが無変換キー、Kanaキーが変換キーとして機能する(かな無刻印モデルの場合)。その専用たるゆえんは、Mac用の特殊キー「alt/option」「Command」(アップルキー)とMac専用ドライバを標準で備えていることにある。Happy Hacking Keyboardシリーズに詳しい人はご存じの通り、既存のHappy Hacking Keyboard Lite 2 USBモデル(PFUダイレクト直販価格5880円)にMac用キートップとドライバがセットになったMacキット(同1890円)を導入すれば、これまでもMacに対応することは可能だった。

 しかし、このHHKL2 for MacはカラーリングをMac miniに似たスノーホワイト(従来モデルはクリーム色に近いホワイト)に改めたほか、あらかじめ半角/全角キーや無変換キー、変換キーがそれぞれCommandキーや英数キー、Kana(かな)キーに加え(かな無刻印モデルの場合)、Fnキーとの組み合わせによる音量調整やミュート、光学メディアイジェクト操作が刻印されている。しかも直販価格は6300円(かな無刻印モデル英語配列モデルともに)と、上記を組み合わせた7770円よりも1470円お得だ。

0703hhk03.jpg0703hhk04.jpg0703hhk05.jpg 68キー仕様のかな無刻印モデル(写真=左)と65キーの英語配列モデル(写真=中央)。キーピッチは19.05ミリ、キーストロークは3.8ミリを確保する(カーソルキーのキーピッチは14.29ミリ、キーストロークは2.5ミリ)。底面のスタンドはProfessionalシリーズのような3段階切り替え式ではなく、2段階のみだ(写真=右)。底面にはディップスイッチの割り当て表がある(英語配列モデルのみ)

0703hhk06.jpg0703hhk07.jpg 前面部分に2基のUSB 1.1対応USBハブとディップスイッチが用意される(写真=左)。キーボードの側面(写真=右)。最厚部で38.6ミリある

2つのキー配列モデルをラインアップ

 さて、HHKL2 for MacはUSB接続のミニキーボードで、キー配列の違いで2つのモデルがラインアップされる。1つは英語配列(QWERTY配列)の65キーで、スペースバーが113ミリと長いのが特徴だ。一方のかな無刻印モデルは、日本語配列(JIS配列)の68キーを備え、スペースバーが46ミリと短い代わりに英数キーやKanaキーが用意されている。そのほかの仕様は共通で、前面部分に2基のUSB 1.1ポート(電源容量は各ポートとも100mAまで、ディップスイッチで無効にすることも可能)を内蔵する。もちろん、Intel製CPU搭載モデルもサポートしている。

 大きな特徴である専用ドライバは、従来のMacキットに付属していたものと共通のインタフェースを採用しており、ドラッグ&ドロップ操作だけでキーのスキャンコードを変更できる。左右にあるFnキー自体は変更できないが、Fnキーを組み合わせた32キーにも操作を割り当てられる。なお、この専用ドライバだが、HHKB Lite2シリーズ以外のキーボードでは利用できないので注意したい。ちなみに、HHKL2のスキャンコードはこちら(PDFファイル)で公開ずみだ。

 キータッチは、一般的なメンブレン方式と変わりなく、静電容量無接点方式を採用した上位モデルのProfessional2シリーズにはかなわない。一方でキーピッチは19.05mmと通常のキーボードと同じサイズを維持しながら、底面積は294×120.5ミリと抜群のコンパクトさが目を引く。重量も約680グラムと軽量なのでカバンに入れて持ち運ぶのも容易だ。なお、HHKL2 for Macをプレイステーション 3に接続したところ、無事に日本語入力が行えた。

0703hhk08.jpg0703hhk09.jpg0703hhk10.jpg0703hhk11.jpg 付属するドライバCD-ROMの中身(写真=左)。インストーラーの画面(写真=左から2番目)。ドライバをインストールすると「システム環境設定」にアイコンが追加される(写真=右から2番目)。アイコンをクリックすると右の画面が立ち上がる

0703hhk12.jpg0703hhk13.jpg0703hhk14.jpg0703hhk15.jpg 左の2つはかな無刻印モデル、右の2つは英語配列モデルのスキャンコード割り当て画面。ドラック&ドロップ操作で簡単に割り当てを変更(104個のキーを用意)できる。Fnキー自体の割り当ては変更できないが、Fnキーとのコンビネーションキーは設定可能だ

編集部Oのインプレッション

 Mac miniユーザーはもちろんのこと、iMacやMac Proをはじめとした最近の純正キーボードに軽い失望を感じている人は、一度試してみる価値がある。価格が以前に比べて安くなったのも好印象だ。もっとも、日常的にキーボードに触れている時間の長さを考えれば(そしてそれはたとえば恋人と手を繋いでいる時間よりもずっと長い)、もっとお金をかけてしかるべきだと思うのだが……。


編集部Hのインプレッション

 Macユーザー待望のと言っては言い過ぎかもしれないが、これまでより手ごろな価格でキートップの交換作業も要らずにMac用のミニキーボードを入手できるのはうれしい。

 基本的に従来のHHKL2と同じキータッチだが、キー押下時の音が軽やか(バシャバシャ→カタカタ)になった印象を受ける。10キーはもちろんのことBackSpaceキーもないため、ある程度の慣れは必要だが、一度体が覚えると病みつきになる。何より省スペースですむのもうれしい。ただ、チルトスタンドを立てると角度がつきすぎてしまい、かえって手首に負担がかかった。別売のハンドメイドパームレスト(直販価格4980円)が思わず欲しくなる。

 個人的な好みではブラックモデルがあってもよかったのではということと、英語配列の長いスペースバーに、日本語配列の大きめなReturnキーを組み合わせたモデルが欲しい。



 主なスペックは下記の通りだ。

製品名Happy Hacking Keyboard Lite 2 for Mac
型番かな刻印モデル(PD-KB220MA)英語配列モデル(PD-KB200MA)
メーカーPFU
インタフェースUSB
キー数68キー65キー
キーピッチ19.05ミリ(カーソルキーは14.29ミリ)
キーストローク3.8ミリ(カーソルキーは2.8ミリ)
ケーブル長197センチ
USBハブUSB 1.1×2
外形寸法W294×D120.5×16〜38.6ミリ
重量約680グラム
対応OSMac OS 8.6〜Mac OS X v10.x
付属品ドライバCD-ROM
カラーバリエーションスノーホワイト
保証期間6カ月

PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 for Mac 英語配列モデル

PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 for Mac かな無刻印モデル

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