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» 2008年04月23日 17時17分 UPDATE

Blu-rayドライブも入ってます:デル初の地デジ内蔵モデル「XPS One Blu-ray搭載 デジタルTVパッケージ」を試す (1/2)

にわかに注目を集める自作PC向け地デジチューナー環境だが、XPS Oneならスマートなボディにあらかじめすべてを内蔵済みだ。

[坪山博貴,ITmedia]

国内メーカーの主力モデルと直接対決するXPS One地デジ搭載パッケージ

ht_0804xo01.jpg デル初の液晶一体型PC「XPS One」

 デルの「XPS One」に、「Blu-ray搭載 デジタルTVパッケージ」が追加された。文字通り、地上デジタルTVチューナーとBlu-ray Discドライブを内蔵したモデルであり、現在デスクトップPCで最も人気の高い液晶ディスプレイ一体型の「地デジPC」として国内メーカーのモデルと真っ向から勝負することになる。

そもそも、2007年11月に同社初の液晶ディスプレイ一体型PCとして投入されたのが「XPS One」だ。コンシューマー向けデスクトップPCとして国内で人気のあるジャンルへの参入となるが、アルミとガラスを多用したボディは、国産PCとは異なる魅力を放っている。日本向けを強く意識したというそのデザインは、国内メーカーの製品に一歩も引かない製品に仕上がっており(デザインに関しては、こちらのデル史上、最も美しいPC――写真で見る「XPS One」を参照してほしい)、20インチワイド液晶ディスプレイを採用することで、リビングからプライベートルームの利用まで幅広くカバーしした意欲作だ。

所有欲を満たすデザインと優れた使い勝手

 まずボディデザインを見ていくと、前面とスタンド部にガラス、背面カバーやスタンドのアーム部にアルミのカバーを採用している。リビングなどで背面が見えてしまうような環境でも、スタイリッシュさが失われないのが特筆できる。前面には操作ボタンが一切なく、先入観なしに見せられたらカジュアルデザインの薄型TVと思う人が多そうだ。ちなみに、本体のサイズは597(幅)×185(奥行き)×405(幅)ミリ、重量は約12.8キロある。

ht_0804xo02.jpght_0804xo03.jpg 20インチワイド光沢液晶ディスプレイを採用する(写真=左)。解像度は1680×1050ドットだ。輝度は300カンデラ/平方メートル、視野角は上下/左右160度。液晶前面に強化ガラスパネルがあり、画面への映り込みはそれなりに気になる。スタンドはガラスとアルミで構成される。背面はグレーでデザイン面でも配慮が施されている(写真=右)

ht_0804xo04.jpght_0804xo05.jpght_0804xo06.jpg 主要なインタフェースは左側面と背面にまとまっている(写真=左)。右側面にはスロットインタイプの光学ドライブが内蔵されている(写真=中央)。液晶部分は背面に102度まで傾斜できるが、スイベルや高さ調整の機能は持たない(写真=右)

 デザインを優先させたから操作性が損なわれるのではいただけないが、本機の場合はデザインとのトレードオフはほとんど感じられない。電源ボタン、USBポート、メモリカードリーダーなどは左側面に、光学ドライブ(評価機はBlu-ray Discドライブ)はスロットインタイプを右側面にスマートに配置。慣れないうちはのぞき込んでドライブの位置を確認しなければならないが、筆者はすぐに慣れてしまった。

 液晶ベゼルの右側下半分にはタッチセンサが埋め込まれており、普段は何もないように見えるが、手を近づけると機能を示すインジケーターランプが点灯し、このインジケーターに指で触れるだけで音量やDVD/CDなどを操作できる。液晶ディスプレイのオン/オフ操作だけでなく、インジケーター機能もオン/オフが切り替えられる。こういった細かいこだわりは大歓迎だ。

ht_0804xo07.jpght_0804xo08.jpg 液晶ディスプレイの右側にタッチセンサを内蔵し、音量調整やメディア操作が行える(写真=左)。光学メディアを挿入すると、光学ドライブが半円状に光ったり、手を近づけると青く発光したり、操作を終えると徐々に消灯したりというギミックも心憎い。なお、液晶ディスプレイの両脇に5ワット+5ワットのスピーカーが内蔵されている

 もう1つの特徴は、IEEE802.11n/a/g/b対応の無線LAN機能を内蔵し、キーボードとマウスもワイヤレス化した点にある。さすがに電源はワイヤレス(バッテリー化)というわけにはいかなかったが、電源ユニットを本体に内蔵することにより、電源ケーブルを接続するだけで初期設置が完了する。また、Bluetooth 2.0+EDRを標準で内蔵している点は、いい意味でワールドワイドで販売される製品らしい部分だ。

 キーボードとマウスは2.4GHzの無線方式を採用する。マウスは2ボタン+ホイールのシンプルな構成だが、日本語92キーのキーボードは両端を手でつかんで操作できるように非常に薄くなっている。加えて、キーボードの右側にタッチパッドとマウスボタンが配置され、マウスなしでの利用も可能だ。ユニークなのは、キーボード左端にも左クリックボタンを装備していることで、キーボードを両手で持ってマウス操作も行える。実際に使ってみると分かるが、キーボードをヒザの上で使う場合などにはかなり重宝する。

ht_0804xo09.jpght_0804xo10.jpght_0804xo11.jpg ツヤ消しのラバーコーティングが施されたワイヤレスキーボードとマウスが付属する。キーボードはWindows Media Center用のコントロールボタンに加え、タッチパッドも搭載している(写真=左)。非常にスリムで軽量なため、使う場所を選ばない(写真=中央)。マウスはシンプルな3ボタン(左右のクリックボタンとホイール)タイプだ(写真=右)

 キーボードではTVのチャンネル切り替えや音量調整、液晶ディスプレイの輝度調整や光学メディアのイジェクト操作、さらにバックライトのオン/オフ操作も可能だ。画面サイズを考慮するとそれほど離れた位置から操作することはないと思うが、例えばBGMとして音楽再生を始めた後に、さっと液晶ディスプレイのバックライトだけを消せるのは結構便利だ。残念な点を挙げるとすれば、キーボードからPCの電源をオンにできないことぐらいだろうか。

 上記のように使い勝手に関しての満足度は高いが、電源ランプやHDDアクセスランプまで左側面下部に配置したのはちょっとやりすぎかもしれない。常に見える位置にある必要を感じない人もいると思うが、HDDのアクセスランプなどはPCが「何かをしている」目安にもしやすい。それほど目立たせる必要もまたないとは思うのだが、もう少し見やすい位置にあってもよかったのでは、と思うことはままあった。

PCとしてのスペックは“並”でBTOも制限あり

ht_0804xo12.jpg XPS Oneはパッケージでの販売が基本でBTOはほぼ限定される

 PCとしての基本スペックはあまり欲張っておらず、パフォーマンスとしてはエントリーからミドルレンジをカバーする。液晶一体型PCの購入層に合わせ、イマドキのPCの使い方の中心であるインターネットとメール、そしてAV機器的な利用に合わせたものと言える。とはいえ、最小構成のベーシックパッケージでもCPUはCeleron 440(2.0GHz)、メモリは1Gバイト、HDD容量は320Gバイトとなっているので、一般的な用途であれば性能面で不満を感じることはないだろう。

 ただ、ベーシックパッケージは地上デジタルTVチューナーを搭載せず、XPS Oneはデル製品でおなじみのBTOに対応していないのは注意したい。注文時に複合機やプリンタの追加、保証プランの変更はできるのだが、そのほかのスペックは固定となるので、地上デジタルTVチューナーが必要な場合は「デジタルTV プレミアムパッケージ」か「Blu-ray搭載 デジタルTVパッケージ」を選ぼう。

 ちなみに、「XPS One Blu-ray搭載 デジタルTVパッケージ」のスペックは、地デジチューナーとスロットインタイプのBlu-ray Discドライブを標準で装備し、CPUはCore 2 Duo E4500(2.2GHz)、メモリは2Gバイト(1Gバイト×2)、グラフィックスチップにATI Mobility Radeon DT2400 Pro(グラフィックスメモリは128Mバイト)、HDD容量は500Gバイトの構成になる。今回はこのパッケージで評価した。

 次のページでは、地デジ回りやPCの性能をチェックする。

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