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» 2008年05月16日 11時30分 UPDATE

イマドキのイタモノ:EFIはユーザーを幸せにするか?──MSI「P35 Neo3-EFINITY」 (1/3)

2008年4月に、MSIからEFIを実装したマザーボードが発売された。Intel P35チップセットを搭載した「MSI Neo3-F」のバージョンアップモデルだが、注目されるEFIがユーザーにもたらすメリットとはなんだろうか。

[寺崎基生,ITmedia]

 EFIは、BIOSの代わりにアプリケーションとハードウエアを橋渡しする役割を持つソフトウェアで、「次世代のBIOS」ともいわれている。インテルとマイクロソフトが、2004年にEFI(Extensible Firmware Interface)技術として提唱しており、BIOSの代わりにEFIを組み込んだマザーボードによって起動時間を短縮でき、ハードウェアの設計やソフトウェアの開発が容易になることがアピールされていた。

 長い時間をかけて改変を繰り返してきたBIOSのプログラムコードは、進化し続けるマザーボード機能に対応させるべく、多くの機能が追加されたために大変複雑なものとなってしまった。また、従来のBIOSは16ビットのリアルモードで動作しており、利用できるメモリ領域が少なく、そのため機能拡張も難しい。この問題を解決するために、思い切って全部リニューアルしてしまおうというのがEFI導入の目的でもあったようだ。現在では、「Unified EFI Forum」によって規格の策定が進められている。

kn_msiefi_01.jpg MSIマザーのラインアップにおいて、P35 Neo3シリーズはミドルレンジモデルに位置するが、ブラックの基板を採用した精悍なイメージで人気がある

EFIに用意されたユーザーインタフェース

 EFIで用意される操作メニューの画面は、BIOSのテキスト主体の画面と比べると、だいぶ華やかになっていて、壁紙風の画面にアイコンをあしらったメニューが表示される。最初の使用言語選択で日本語を選ぶと2バイト文字の漢字かな交じりの日本語も問題なく表示できる。P35 Neo3-EFINITYに組み込まれたEFIの日本語表示は、ヘルプまで日本語化されており、多少変わった言葉があるもの違和感なく利用できる。日本語以外にも、英語、ドイツ語、中国語、韓国語の表示が可能だ。

 EFIでは、マウスを使った操作も可能になっている。ただ、メニューをマウスで選べるもの、数値の設定などは「+」キーと「−」キーで行うほか、マウスのホイール機能は使えないなど、現時点では制約も多い。そのため、EFIで行える基本的な操作は、従来のBIOSとそれほど違いを感じない。なお、BIOSでは「F10」キーを使うことが多かった「SAVE&EXIT」が、EFIでは「F4」に割り当てられているなど、従来のBIOSを多用していたユーザーが戸惑うだろう操作も確認された。

kn_msiefi_31.jpg EFIのセットアップ画面で一番最初に表示されるのが、この「言語選択」の画面だ
kn_msiefi_26.jpg EFI設定のメインメニュー項目は、BIOSとほとんど変わらない
kn_msiefi_16.jpg メインメニューから「システムステータス」を選ぶと、CPUや搭載するメモリの情報などが表示される

kn_msiefi_22.jpg ノースブリッジ設定項目。主にメモリ関連の設定を行う
kn_msiefi_21.jpg サウスブリッジの設定項目。主にオンボード機能の設定を行う
kn_msiefi_18.jpg 「ハードウェアモニタ」もチップセット設定に含まれる。監視できる項目は従来のBIOSのハードウェアモニタと特に変わらない

kn_msiefi_19.jpg 「SATA/IDEコンフィグレーション」では、ストレージデバイスの設定を行う
kn_msiefi_20.jpg JMicronコントローラチップの設定も1つの項目として用意されている
kn_msiefi_23.jpg 起動デバイスのプライオリティを設定する。「Built-on EFI Shell」をトップに設定しておくと、EFI Shellが利用できるようになる。EFI ShellをExitで抜けるとOSの起動が継続される

kn_msiefi_03.jpgkn_msiefi_04.jpg MSIマザーでおなじみのオーバークロック制御エンジン「Core Cell」の設定もEFIで提供される
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