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» 2008年08月19日 17時00分 UPDATE

イマドキのイタモノ:+1GHzがいとも簡単──ASUSのP45マザー「Maximus II Formula」でかっとべ! (1/3)

パワーユーザーにはチョイッと地味めな評価のIntel P45 Expressマザーだが、「遊び」を意識したモデルは着実に進化している。ここでは、ASUSのP45マザーの“かっとび”度を紹介しよう。

[寺崎基生,ITmedia]

 ASUS製マザーボードのラインアップである「R.O.Gシリーズ」は、ゲーマーやオーバークロッカーなど、遊び心に満ちたユーザーに向けた製品を投入してきている。これまでに多くのモデルがリリースされたが、今回は、最新のIntel P45 Expressチップセットを搭載しながらも、R.O.G.シリーズとしては比較的価格を抑えて購入しやすくなった「Maximus II Formula」で遊んでみる。

ヒートパイプ連結の大型ヒートシンクで強力冷却

 Maximus II Formulaは、2007年10月に発売されたIntel X38 Expressチップセットを搭載したR.O.G.シリーズの「Maximus Formula」の後継モデルとなる。Intel P45 Expressを搭載したDDR2メモリ対応版で、Maximus Formulaで存在したDDR3対応モデルは、今のところ発売されていない。

 Maximus II Formulaで最も目を引くのが、チップセットの上に配置された剣山型のヒートシンクだ。ノースブリッジのヒートシンクには、明るく輝くLEDが組み込まれており、「Republic Of Gamers」のロゴが浮かび上がる。サウスブリッジのヒートシンクも、従来には見られないほど大きいサイズのヒートシンクを採用している。高負荷時にチップセットの温度が上昇して挙動が不安定になるのを防いでくれるはずだ。電源回路のレギュレータ部にも剣山型のヒートシンクが取り付けられている。

kn_max2fmla_01.jpg Intel P45 Expressチップセットを搭載したR.O.Gシリーズの最新モデル「Maximus II Formula」。視覚的なアクセントとなるのが大型のヒートシンクだ

 これらのマザーボードに実装された合計4個のヒートシンクは、かなり太いヒートパイプで連結されている。Maximus II Formulaのヒートシンクには冷却ファンが装着されておらず、CPUクーラーで起こした風で排熱する。なお、水冷ユニットやクーラーの周囲に風を送らないタイプの空冷ユニットを使う場合は、Maximus II Formulaに付属するファンを取り付けることで対処できる。

 ヒートシンクのサイズは従来モデルのMaximus Formulaと比べてだいぶ大きくなっている。そのためか、ヒートシンクの固定方法が従来のプッシュピンからビスとナットの組み合わせに変更されている。ピンに内蔵されたバネで固定していた状態と比べて、かなり強い力で固定しているおかげで重いヒートシンクでも心配ない。

kn_max2fmla_02.jpg ノース、サウスのチップセットや電源回路のレギュレータ部には、冷却効率が高い大型のヒートシンクを装備する。各ヒートシンクは“太い”ヒートパイプで接続されている
kn_max2fmla_03.jpg ヒートパイプはほとんどの部分がカバーで覆われているが、一部のコーナーで露出している。ヒートパイプのすぐ横にあるチップは、省電力制御を行っているASUSのEPU2コントローラだ

 基板の下端にはとてもよく目立つ2つの大きなプッシュボタンが装備されている。それぞれ、電源スイッチとリセットボタンだ。R.O.G.シリーズで想定しているオーバークロックのチューニング作業では、PCケースに入れずシステムを使うことが多いため、電源スイッチとリセットスイッチをオンボードで用意するマザーボードが多くなっている。ただ、Maximus II Formulaのように、サイズが大きいだけでなく、LEDを内蔵して光り輝くデザインを採用しているのは例が少ない。

 また、オーバークロックのチューニング作業では、ついつい、BIOS設定でクロックを上げすぎ、システムが起動しなくなることがある。そういうときには、CMOSをクリアしてBIOS設定をデフォルトに戻すことになるが、マザーボードをPCケースに収めている場合、その都度PCケースを開いて、基板にあるジャンパスイッチを抜き差しするのは面倒だ。そのため、Maximus II FormulaではCMOSのクリアスイッチがバックパネルに用意されている。設定を間違えてシステムが動作しなくなったら、PCケースの背面に手を回してCMOSクリアスイッチを押すだけで作業が済んでしまう。仮にオーバークロッカーによくある「バルク組み」(PCケースに収納せず、パーツをむき出しにしたまま使う)の状態でも、基板に用意されたCMOSクリア用のジャンパを使うことはほとんどないだろう。

 電源、リセット、CMOSクリアの各スイッチのほかにも、HDDアクセス、BIOSチェックなどで利用できるLEDインジケータがマザーボード上に用意されているので、ヘッダピンにスイッチやインジケータユニットを接続せずに、ひと通りのテストができる使い勝手は「マザーで遊ぶ」ユーザーにはすこぶる便利だ。まさに、コアユーザー向けのマザーボードといえる。

kn_max2fmla_04.jpg 従来のR.O.G.シリーズよりも、いっそう“目立つ”デザインとなったオンボードの電源スイッチとリセットスイッチ。パワーインジケータの役割も果たす
kn_max2fmla_05.jpg ノースブリッジのヒートシンクには、「Republic Of Gamers」のロゴをあしらったLEDイルミネーションを装備する。電源オフでも点灯しており、CMOSクリアスイッチを押したときだけ消灯する

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