アウトレットに追い風?――秋葉原中央通りに進出した大阪発のイオシス古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2009年02月16日 16時35分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「中央通りは昔から狙ってた」――勢いに乗るイオシスの戦略

イオシス アキバ中央通り店

 2月11日、ドスパラ アキバ中央通り店の跡地にPC系ショップが入店した。アウトレットや中古品を扱う「イオシス アキバ中央通り店」で、通りには花束が並び、平日でも多数のユーザーが訪れるなど、好調なスタートを切っている。

 イオシスは大阪・日本橋に本拠地を置くショップで、2005年7月1日にはLAOX ザ・コンピュータ館の裏通りに「イオシスあきはばら店」をオープンさせている。秋葉原地区の店舗はイオシス アキバ中央通店が2店舗目だ。

 店内には激安価格のアウトレットパーツやPC周辺機器、ケータイなどが並んでいた。同店の店長は「1号店では従来通りPCパーツやジャンク品などに力を入れますが、新店舗は今後は白ロム(回線契約を行っていない端末)のケータイを柱にして展開していきたいと思っています。昔から中央通りの手ごろなテナントを探していましたが、幸運にも最適な場所が手に入りましたね」と語る。

 秋葉原では2006年ごろから老舗のPCパーツショップの閉店が続いているが、アウトレット系を扱うイオシスはどこふく風といった様子。店長は「よい場所が空けば3号店、4号店と展開していきたいです」と意気込んでいた。

イオシス アキバ中央通り店の店内(写真=左)。白ロムケータイは初日から大量に扱っていた。今後さらに数が増える可能性が高い(写真=中央)。オープン時の目玉となっていたのが、ダイナコネクティブの地デジチューナーを内蔵した15.4型ワイドテレビ「DY-154SDT150」。1万9999円で販売していた(写真=右)

 一方、アキバ1号店である「イオシスあきはばら店」は、2号店のオープンにともない「イオシス 路地裏店」に店名変更していた。こちらもダイナコネクティブ「DY-154SDT150」を販売するなどして賑わっており、店長は「2号店もできたことですし、今後も不況を感じさせないような勢いを出していきたいですね」と話していた。しかし、店頭には「うちの前 何もあらへん」と、周囲の店舗が次々と閉店する現状に弱気な本音をのぞかせるPOPも。

 イオシスの新店舗オープンに関して、ある中古PC系ショップ店長は「新品パーツにくらべて、アウトレットと中古系は仕入れルートの実力で品ぞろえや価格を魅力的にしやすい傾向があります。関西に大きなルートを持つイオシスさんは独自色が出しやすいんでしょう。ただ、確かに1号店付近の店舗が減っているのはきついですよね。ビルを建てるなら建てるで、早く着手してほしいものです」と語っていた。

「イオシス 路地裏店」に名称変更したアキバ1号店(写真=左)。路地裏店独自の特価品も多い。取材時にはAntecのPCケース「TZ1050B」(7980円)や「P180 V1.1」(8480円)などが、ジャンク扱いながら低価格で販売されていた(写真=中央)。本音をのぞかせるPOP。お得なアイテムが多いので、本当に見捨てるのはもったいない!(写真=右)

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