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» 2009年07月13日 16時00分 UPDATE

水冷システムはやはり静かですよ:高性能と静音性を両立した、“孤高”のハイエンド液晶一体型PC──「VALUESTAR W VW770/TG」 (1/3)

NECの「VALUESTAR W VW770/TG」は、デジタル3波のダブルチューナーやBlu-ray Discドライブ、そして「水冷システム」を備えた液晶一体型PCだ。パフォーマンスや機能とともに、どんな利用シーンに向くかを検証する。

[都築航一(撮影:矢野渉),ITmedia]

クアッドコアCPUと水冷システムが特徴の液晶一体型地デジPC

photo 水冷システムを内蔵するデジタルチューナー搭載液晶一体型PC「VALUESTAR W VW770/TG」

 NECのデスクトップPC“VALUESTAR”シリーズでも孤高の存在といえるのが、水冷システムを組み込んだ液晶一体型PC「VALUESTAR W」シリーズだ。今回の2009年夏モデルは、従来機 VW790/SGのデザインやスペックを引き継いだ「VW770/TG」1モデルで展開する。

 VW770/TGの最大の特徴は、クアッドコアCPUを採用するハイエンド指向のデスクトップPCながらも、CPUやHDDを冷却する「独自の水冷システム」と吸音材や防振材でHDDを包む「HDD遮音BOX」などの採用により、高負荷時でも公称25デシベルという静音性を実現したことだ。これらは、動画再生に特化した22型ワイドのスーパーシャインビューEX2液晶ディスプレイや地上・BS・CS110度のデジタル3波に対応したダブルチューナー、DVDスーパーマルチ機能付きのBlu-ray Discドライブとともに、デジタルテレビとデジタルレコーダー、そしてPCの機能を1つに融合する液晶一体型PCとしての魅力をさらに引き立てるものとなっている。

 ブラックを基調とする高級感を受けるカラーリングも前モデルから継承する。水冷システムを搭載するだけに液晶一体型PCとして見ても少々大柄な印象で、重量は約21キロとなる。半面、22型ワイドのディスプレイとともに、PCの内蔵型としてはかなりしっかりとサウンドを鳴らしてくれる3ワット+3ワットのステレオスピーカーを設置するので、小〜中規模のリビングルームや寝室などのプライベートルームへの設置にほどよく調和する。ディスプレイのスイベル調整ができないのは少し残念と感じるが、テレビ視聴時はやや視聴距離が離れることをふまえ、大きく視認性を損ねることはない。


photophoto 1680×1050ドット表示に対応する22型ワイドのスーパーシャインビューEX2液晶ディスプレイを搭載する(写真=左)。Blu-ray Discドライブと使用頻度の高いメモリカードスロットやUSB 2.0、ヘッドフォン端子、明るさ調整ボタンを前面のカバー内に備える
photophotophoto 主要インタフェースは本体左側面にまとめられている(写真=左)。本体背面にインタフェース類はなく、壁面にぴったりに設置することも可能だ(写真=中)。本体右側面は電源端子のみが備わる。ディスプレイの角度は上下に若干調整できる(写真=右)
photophoto 左側面は、上からオーディオ入出力、マイク入力、光デジタル出力、無線LANオン/オフスイッチ、IEEE1394、1000BASE-T対応有線LAN、USB 2.0×4、ワイヤレスキーボード/マウス用コネクトボタン、テレビアンテナ端子(地上デジタル/BSデジタル/110度CS)、B-CASカードスロットが備わる(写真=左)。メモリスロットは本体上面のカバーを開けると現れる。標準で4GバイトのDDR3 SDRAM(2Gバイト×2)を実装する。スロットの空きはないが、すでに必要十分の容量を実装してある(写真=右)
photo キーボードの格納/引き出し動作に、PCの電源操作やテレビの起動、スライドショーの再生といった機能を割り当てられるのがなかなか便利だ

 PCとしての基本スペックは、2009年春モデルの上位機「VW790/SG」を引き継ぎ、相当高機能だ。CPUはクアッドコアのCore 2 Quad Q8200S(2.33GHz)、メインメモリは4GバイトのDDR3 SDRAM(PC3-8500、2Gバイト×2)、HDDは1Tバイト(7200rpm)と、デジタル放送を中心とするAV機能を存分かつ快適に利用できるスペックとなっている。グラフィックスはIntel GM45 Expressチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDが担う点は従来モデルと同様である。

 インタフェース類は本体背面を壁ぎりぎりまで近づけて設置することを考慮し、前面と側面のみに備わる。このうちBlu-ray Discドライブとメモリカードスロット、USB 2.0、ヘッドフォン端子を前面のカバー内に配置し、デザイン性と使い勝手の双方を配慮している。このほかの端子やテレビ関連のコネクタは主に左側面にまとめられ、本体のサイズに反して、テレビチューナーカードで埋まっているため拡張カードの増設は行えない。ちなみに、デスクトップPCながらIEEE802.11b/g/n(11nはドラフト2.0準拠)に対応した無線LAN機能も内蔵するので、設置する場所はそれほど困らないと思われる。

 本体のカラーと合わせたキーボードとマウスはワイヤレス仕様で、約3メートルまで離れたところでも利用できる。キーボードは本体の下部へ収納でき、いかにもPC然とした機器が敬遠されがちなリビングルームへの設置も抵抗感は少ないだろう。さらに、キーボードの出し入れ動作とPCの動作を関連付けられる便利な機能も備わっている。

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