大画面液晶搭載とフルHD対応を拡大──NECの夏モデル発表2009年PC夏モデル(1/3 ページ)

» 2009年04月14日 11時15分 公開
[ITmedia]

VALUESTARシリーズの特徴

ラインアップ

  • 新シリーズの追加は見送り
  • VALUESTAR Wシリーズが22型ワイド、クアッドコアCPU搭載の1モデルに集約
  • VALUESTAR Lがラインアップを4モデルに増え、すべてのモデルで23型ワイド、フルHD対応。Blu-ray Discドライブ搭載モデルも拡大
  • VALUESTAR Nシリーズが21.5型ワイドモデルと19型ワイドモデルに変更。21.5型ワイドモデルはBlu-ray Discドライブ搭載。最上位モデルではデジタル3波対応
  • VALUESTAR R Luiシリーズに23型ワイド、フルHD対応モデルが登場。22型ワイドと19型ワイドモデルは終了
  • VALUESTAR MシリーズはNEC DirectのWeb直販モデルのみの投入

ハードウェア

  • VALUESTAR NでAthlon X2搭載モデルがCore 2 Duoに移行
  • VALUESTAR NのチップセットがGeForce 9400に強化
  • Core 2 Quad、Core 2 Duo搭載モデルのCPUは変更なし
  • VALUESTAR Lで専用GPUのGeForce GT 120搭載モデルが登場
  • VALUESTAR R LuiのマイクロタワータイプのHDD容量が4Tバイト(出荷時でRAID 10を構成)に強化

ソフトウェア

  • テレビ視聴・録画ソフトウェア「SmartVision」が、増設された外付けHDDへの録画やユーザー設定による新番組の自動録画、スポーツ番組の延長、拡大番組への追従に対応
  • Bue-ray DiscやDVDに保存した映像編集に対応
  • DVD MovieWriter for NECで、AVCHDカメラから取り込んだ映像をHDDに保存してDLNA対応機器に対してLAN配信が可能に

LaVieシリーズの特徴

ラインアップ

  • LaVie Lシリーズを5モデル構成から3モデル構成に集約
  • LaVie Cシリーズは従来の2モデル構成から1モデルに集約。Blu-ray Discドライブを搭載し、フルHDに対応
  • LaVie Nシリーズは従来の2モデル構成から1モデルに集約
  • LaVie Lightは従来モデルを継続販売

ハードウェア

  • LaVie Lシリーズの上位2モデルで新デザインのボディを採用
  • LaVie Lシリーズの上位2モデルで16型ワイド液晶とBlu-ray Discドライブを搭載
  • LaVie Lシリーズの上位2モデルでFeliCaポート(Version 2.0)を搭載
  • LaVie Lシリーズの最上位モデルでフルHD(1920×1080ドット)表示に対応
  • LaVie CシリーズでBlu-ray Discドライブを搭載
  • LaVie CシリーズでフルHD(1920×1080ドット)表示に対応

ソフトウェア

  • テレビ視聴・録画ソフトウェア「SmartVision」が増設された外付けHDDへの録画、ユーザー設定による新番組の自動録画、スポーツ番組の延長や拡大番組への追従に対応
  • Bue-ray DiscやDVDに保存した映像編集に対応
  • LaVie Nに付属するMicrosoft Office Personal 2007からPowerPointがなくなった

“ハイビジョン”と“美”をキーワードにしたNEC夏モデル

2009年夏モデルで最も大きく変化したのが、新デザインのボディを採用したVALUESTAR Nの上位モデルだ。21.3型ワイドの液晶ディスプレイはフルHDの表示に対応する

 NECの2009年夏モデルとして登場する新製品は、そのほとんどが従来モデルのスペック強化となる。強化されたポイントの1つとしてNECが訴求しているのが、Blu-ray Discドライブ搭載モデルの拡大で、これまでハイエンドモデルのみだったのが、多数のユーザーが見込めるミドルレンジモデルまで大幅に増やした。また、春モデルではなかった、アスペクト比16:9のフルHD(1920×1080ドット表示)対応液晶ディスプレイ搭載機種が11モデル(カラーバリエーションもカウントすると17モデル)登場する。

 また、ボディだけでなく、マウスやスライドパッドまで統一したトータルコーディネートを施したり、液晶一体型PCのVALUESTAR Nに落ち着いた色調の「グランベリーレッド」を追加するなど、デザインを重視する傾向は夏モデルでも変わない。さらに、こうした見た目の美しさだけでなく、キーボードでは視覚的に見やすくて使いやすいキートップ刻印を導入したほか、キートップ面の面積を従来より増やし、さらにキートップの配列にシリンドリカル形状を導入して打ちやすくするなど、使い勝手にも配慮が施された。

VALUESTARラインアップの主力シリーズ「VALUESTAR L」でも、全モデルがディスプレイのサイズをアップさせてフルHD表示を実現した(写真=左)。LaVieのラインアップでも主力のLaVie Lが最上位モデルでフルHDに対応した(写真=中)。LaVie Lは「スパークリングレッド」「スパークリングピンク」「スパークリングホワイト」「スパークリングブルー」の4色展開(写真=右)。ほかにもLaVie Nでは「アクティブオレンジ」「ピンクレイヤード」「モカレイヤード」「モノトーン」といった多彩なバリエーションを用意している

VALUESTAR LシリーズはすべてフルHD対応に

 デスクトップPC「VALUESTAR」のラインアップでは、液晶一体型PCのVALUESTAR Nが、上位モデル2機種で従来よりも大画面となる21.5型ワイドのフルHD表示に対応する液晶ディスプレイを採用するなど、新デザインのボディが導入されたほか、春モデルでなかったBlu-ray Discドライブも搭載した。さらに最上位モデルのVN790/TGでは、これまで地上デジタルの1波のみだったデジタルチューナーが地デジ、BS、110°CSの3波対応になっている。

 主力シリーズのVALUESTAR Lでも、従来最上位モデルだけだったBlu-ray Discドライブを、バリュークラス以外の3モデルで搭載する。VALUESTAR Lでは、ディスプレイも強化され、すべてのモデルで22型ワイドのフルHD対応(1920×1080ドット)液晶ディスプレイを採用した。

 ホームサーバとしても機能するVALUESTAR R Luiで、同様の性能強化が行われ、液晶ディスプレイが標準で付属するVR900/TMでは、フルHDを表示できる1920×1080ドットに対応する。

従来の最上位モデルのスペックで実売価格がミドルレンジモデル並みとなったVALUESTAR W(写真=左)。ディススプレイ付属モデルはフルHD対応になったVALUESTAR R Lui(写真=中央)。従来のメイプルブラウンに代わってグランベリーレッドが加わった3色のカラーバリエーションを展開するVALUESTAR N(写真=右)

ラインアップが大幅に集約されたLaVie

 ノートPCの「LaVie」シリーズは、春モデルからラインアップが整理されている。主力のLaVie Lは従来の5モデルから3モデルに集約され、それぞれ、2モデル用意されていたLaVie CLaVie Nは、ともに1モデルだけが新製品として投入される。なお、LaVie Lightは春モデルがそのまま継続して販売される。

 3モデルに集約されたLaVie Lシリーズは、上位2モデルで新デザインボディが採用されたほか、従来最上位モデルでのみだったBlu-ray Discドライブをミドルレンジモデルでも搭載した。最上位モデルでは、液晶ディスプレイがフルHDの1920×1080ドット表示に対応している。

 1モデルのみとなったフラグシップシリーズのLaVie Cでも、液晶ディスプレイがフルHD対応に強化されている。LaVie Cでは、ほかにもHDDの容量が500Gバイトに増やされた。その一方で、LaVie Nでは、上位モデルとされていたLN530のラインがなくなり、バリュークラスのLN500/TGのみとなった。CPUも従来のAthlon X2から、よりコストパフォーマンスを重視したSempron X2を採用している。

 Blu-ray Discドライブの搭載とフルHD対応液晶ディスプレイの採用以外でも、各シリーズで新しい機能の導入や既存機能の強化が行われている。LaVie Lでは上位2モデルでFeilCaポート(Version 2.0)やユーザーが指定したアプリケーションソフトを割り当ててワンタッチで起動させる「マイ チョイスボタン」、eSATAコネクタなどがボディに内蔵されている。また、ユーザーの使用シーンに合わせて画質モードを選べる「彩りプラス」の機能でユーザーが調整を行えるようになるなど、こちらも機能が強化された。

フラッグシップノートPCのLaVie Cは、画面サイズは従来モデルのままで1920×1080ドット表示のフルHDに対応した(写真=左)。LaVie Nは、バリュークラスの1モデルと投入する。本体カラーとそろえたマウスが付属するなどトータルコーディネートを意識したデザイン構成になっている(写真=中央)。LaVie Nの前面には15×5個のLEDで表示される「マイシグナル」が用意されている。ここで表示するアニメーションをユーザーが作成するツールも付属する(写真=右)

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